ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

両国商店街の一字書作品

2012年12月21日 | インポート

Ichijisho212月21日(金)、午前中、たまたま市街に用事があって出たので、帰りに先月から展示されている本学学生の手になる一字書作品を写真に収めました。場所は徳島市両国本町の両国商店街で、徳島駅前東横インから両国橋の間の約300mです。

これは、11月1日の4年生のまちなかキャンパスの授業(「実用書法」)の際に吉坂さんから依頼されたもので、布にアクリル絵の具で書いています。

ポリエステルの黄色い布にアクリル絵の具で書くのは、初めてでしたが、紙に描くのとそれほど感覚は異なりません。絹布に書くのと似ています。綿布に書くよりも書きやすいです。アクリル絵の具は濃度を濃いめにした方が布への定着が良いようです。

黄色に黒という取り合わせが意外に街並みに合っています。

Itijisho1風が吹くと揺れるのが面白いです。通常、書道作品は固定されているものを見ることが多いのですが、動く書道作品というのもなかなか良いものです。

ただ、風が強いと上のバーに巻き付いてしまって、30枚ほど展示されているうちの10枚ほどは字が一部隠れていて見えなかったのが残念でした。

下にバーを付けて風に飛ばないようにすることもいいと思いますが、台風などの時は危険かもしれないので、これはこれでいいと思います。街の人が時々戻してくれると、今回見れない作品をまた別な機会に見に来るリピーターもいるかもしれないので、街の活性化に役立つかもしれません。実は私もこの写真を撮った後に、この商店街の食堂へ初めて入って食事をしました。また来ようとも思っています。これを書いた学生たちやその知人たちの中にもそういう人が何人かいるでしょうから、多くの人を街に呼び込んで活性化させるということは、このようなことの積み重ねなのでしょう。

なお、今回の作品は書道文化学科の3・4年生10名が一人3種類ずつ書いています。文字は、吉坂さんから依頼された、すべて異なる30文字です。この商店街にちなむさまざまな一字がどうして選定されたかを考えながら見るのも楽しいです。ここを通ることがあればご覧ください。