ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

2015新入生歓迎錬成成果展1・2班

2015年05月28日 | 日記

5月27日(水)、今週の初めから、書道文化館の1Fギャラリーでは、標記の展覧会が実施されています。これは、1~3年生を6つの班に分けて、上級生が下級生を指導する形で何度か錬成会を行ない、その成果を2班ずつ、2週間ごと3回にわたって展示するものです。すべて展示が終わるのに1ヶ月を要します。まずは1・2班の展示です。壁面と、展示ボックスを上手に工夫して展示しています。

壁面には、全員の半切などの条幅作品が貼られていました。それぞれ古典の臨書に挑戦しています。1年生も、まだ入学して間もないので、このような条幅作品を始めて書く学生もいます。

各班では、大きな壁面の展示ケースに、毎年合同作品を制作することが多いです。この班では、虹を渡る「シコポン」が風船を持っていて、その風船に1字作品を書いていました。楽しい作品です。シコポンは四国大学のゆるキャラです。大学の様々な企画に、自由に使っていいことになっています。シコポンの顔は漢字の「四」の字からデザイン化されたそうです。

設置用の展示ケースには、小型の仮名作品なども置かれますが、その他、制作途中の写真や、制作者の自己紹介・コメントなどがイラスト入りで書かれていて楽しそうな様子が伝わってきました。

このような展示方法を、各班の学生たちが相談し合って様々に工夫することも、大切な学習です。社会に出てからは、多くの企業や団体でも様々な年代の従業員が小グループを作って、協力して仕事を進める形態が多いのですが、そのための訓練の一種ともいえます。大学でこのような機会を持つことは、他の学科では多くないのですが、書道文化学科では伝統的にこの形をとっています。これによって学年を越えた交流が盛んになって、彼らの将来にとてもよい効果があると思っています。展示はまだ10日ほど続き、次の班にバトンタッチします。また他の班の展示も紹介します。