5月30日(土)・31日(日)の2日間は、標記の授業を担当させていただきました。科目名は「近世徳島の書道文化 -読んで書く」というもので、ここ数年わたしが研究してきた近世の徳島の儒学者の書についてお話をし、実際に作品を鑑賞してそれを解釈し、臨書するというものです。受講者は10名いらっしゃいました。
4年ほど前から香川学習センターの面接授業に関わっており、たくさんの皆さんに受講していただきましたが、徳島学習センターでは初の担当でした。放送大学の受講者のみなさんは、いったん社会に出てからもう一度学びたいという方ばかりで、年齢層もさまざまです。通常は放送媒体で学習していますが、年に何度か「面接授業」を受ける義務があります。場合によれば居住区以外のセンターに受けに行ってもよいので、今回も香川や岡山からの参加者がありました。ですから熱意が半端ではありません。2日間の集中講義で、10:00~17:00まで、8コマのハードなスケジュールにも関わらず、10名全員が遅刻・欠席は全くありませんでした。授業の合間に「ご質問がありますか?」と問いかけると、必ず誰かが質問をします。このような熱意は、通常の大学の学生も学ぶべきだと思います。
2日間の集中講義の後に、隣の講座の先生・受講者も含めたうちの御都合のつく10名ほどが、意見交換会に出席して、授業の感想や、今後への改善希望を出し合いました。私も参加させていただき、活発な意見をお聞きしました。私の授業の受講者の皆さんも、授業を楽しんでくださったようです。教える方も教わる方もかなり疲労しますが、お互いに「快い疲労感」を味わいながら、学校を後にしました。
学問が本質的に「楽しいこと」であることを感じるひとときです。