11月1日(日)、徳島城公園に標記の展示を見に行ってきました。看板も彫刻作品の写真です。53回目というのがすごいです。
仲の良い井下俊作先生の彫刻作品、「A MESSAGE TO THE EARTH」です。毎回この題名なのですが、年毎に材料は異なります。今年の作品は、リサイクルの大切さを訴えています。日本の不用自転車が中国に送られて部品にばらされてから新たな中古自転車に再生する前の状態をパッキングしたもの、おがくず、不要本のたくさん入ったスチール本棚などが、コンテナの上に載せられているものです。一見、大型ゴミ捨て場のように見えますが、哲学を基礎にした社会派作品です。井下先生の目の付け所は本当にユニークです。
次の作品が、今回の彫刻展で最も目を引いたものです。通路のために一部を切った植え込みを女性の髪形に見立てて、女性の顔や上半身のラインを赤い金属パイプで表現しています。植木はたまたまこの形に成型したものを、彫刻家の想像力が芸術作品にしました。三宅之功氏の作品。
最初は単なる石の塊に見えるのですが、じっと見ていると片膝で座って頭を抱えている女性に見えてきます。不思議です。三原敏文氏の作品。
池の中にも作品がありました。「どちらえか」・・・阿波弁でどういたしましての意味の作品です。水面に写った姿も作品の一部です。中川伸一氏の作品。
全部で29作品が、公園に点在しています。ゆっくり歩きながら楽しめます。11月13日(日)まで開催しています。