ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

第14回書道文化学会春季講演会

2018年05月14日 | 日記

5月13日(日)午後、標記講演会が四国大学R102教室で開催されました。

この日の発表は3名で、まずは私が「阿波の儒医 井上春洋の学問と書 -メキシコ漂流者との関わりを中心に-」と題して実施しました。

次が特認教授の川尾朋子先生の講演です。「映画タイトルの中の筆文字」と題して行われました。

近年の日本の映画タイトルには良い書が少なく、中国の映画を日本で上映する時も折角の書を活字に換えてしまう傾向があることを残念に感じているとのことで、様々な実例を紹介していただきました。

講演の後は、West Girls の9名が前に出て、二つのグループに分けられて、「ちはやふる」の題字を書で創作する学習を公開しました。まずは5分間、各グループで相談の時間をとりました。

続いて書きます。一人一文字ずつ書きました。

出来上がった後に、川尾先生からコメントをいただきました。両グループとも高く評価されました。

この日の最後は、本学文学部国文科書道コース時代の第21期卒業生で、現在、和歌山県有田市で書塾経営をされながら、小中学校の書写の授業も担当されている川田京子さんのお話がありました。

学生へのアドバイスをたくさん盛り込みながら、現在のお仕事の内容や心掛けておられることを具体的に紹介していただき、たいへん参考になりました。

川田さんは、書塾経営の一部に書道パフォーマンスをとりいれられているそうです。地域のイベントで時折、塾の子供たちが披露して高く評価され、それが、塾経営にとってたいへんプラスになっているとのことでした。

学生にとってたいへん有益な学会になりました。終了して片付けの途中に、West Girlsのメンバーの一部で、手の空いている人が川尾先生と記念撮影をしました。これは百人一首の札をとるポーズだそうです。

この日は、美波町の日和佐八幡神社で700年祭が開催されていて、かぜまーるはそちらでの書道パフォーマンス出演依頼を受けたので、この日は講演会には参加できませんでした。祭が終了して大学に戻ってきたかぜまーるのメンバーと、講演会が終わった後の川尾先生と会うことができました。大雨でしたので、神社の拝殿内で書道パフォーマンスをしたとのことです。その時の様子は久米さんが撮影して下さっているので、後日写真を頂き、掲載したいと思います。