ぱたぱた仙鳩ブログ

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中村不折の画

2012年09月04日 | アート・文化

Husetsu19月1日(土)、青木廣安先生のお宅、「かいこの家」にうかがいました。いつも異なる書画が展示されていますが、この日は中村不折の画軸が展示されていました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E4%B8%8D%E6%8A%98

高遠の生んだ大芸術家で、画家・書家・イラストレーター・学者など、さまざまな才能を持った人でした。

商標や看板もたくさん書き、新宿中村屋、諏訪の酒 真澄の看板や商標はその代表格です。

子規門下の俳人で、自由律俳句の名手である河東碧梧桐とともに興した龍眠会の活動はたいへんユニークでした。

この画軸は須坂市の東方の高山村にある名所、雷滝の絵です。雷滝は裏側に通路があって、滝の裏側から眺めることができ、「裏見の滝」とも呼ばれます。私も20代ごろ、冬に凍った雷滝を見に行ったことがあります。青く凍結し、幻想的な雰囲気だったのを思い出します。

http://www.sugadaira.org/syuhen/takayama/kaminari/kaminari.htm

この絵にも、ちゃあんと滝の裏から見学している人の姿が小さく描かれていました。芸が細かく、「いい仕事」をしています。全体の構図や色使いも上品で、さすが、不折です。

青木先生、奥様、お嬢様と楽しくおしゃべりして帰りました。帰省の楽しさは、家族だけでなく、昔の友人や知人にも会えること、そしてまた新たな故郷を発見することです。やはりこのような時間を持つことは大切です。自分の原点を再確認できるからです。


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