2月9日(日)の午後には、卒業制作展の受付のお手伝いに行って作品の写真を撮ってきましたので、いくつかご紹介します。
右の作品は、私のゼミの3名の学生の合作で、「檜舞台」。卒業生にとっては、この卒業制作展がまさに檜舞台であり、集大成です。
次のは大作です。梅田弥佳さんの「西本願寺三十六人家集元真集」の模本です。全部で90枚の料紙をすべて手造りして、作品の臨書も行なった卒論研究そのものです。継ぎ紙も美しいし、下絵もすべて手書きで、かなりの時間がかかっています。
次のは、町田千佳さんのテーマ作品「春」です。
「雨」「蒼天」「蝶の舞」の3作品を壁面に配置し、壁面自体が作品になるように考えられています。
一種の刻字作品ですが、これ自体を額に見立てたところがユニークなところです。彼女は卒業論文で、額装について研究し、最後に行き着いたのが、文字自体を額にするという発想で、特に木で「蒼天」の文字の輪郭を切り取って作ったものがそれを最も端的に表現しています。
なお、制作には吉野川市の木工作家、藤原茂喜(「手作りの店 本郷」経営者)さんのご協力も得たそうです。ありがとうございました。
次は、栗林睦さんの創作作品2点です。右は「夢」左は「盛年不重来」と書いてあり、卒業論文で研究した顔真卿の書法を上手にアレンジしています。
それぞれの夢をあきらめず、今後の人生の中で実現していってほしいと思っています。
まだまだ作品数は多く、とても紹介しきれませんので、ぜひ制作展を観に来てください。個性的な作品に満ち溢れていて、たいへん見ごたえがあります。
2月12日(水)まで開催しています。
なお、最終日は16:00までですのでお気を付けください。