写真にまつわるエトセトラ第二弾。
ふだんポートレート写真を撮ることはないのですが、
先日、その機会があり、ポートレートにまつわる雑感を
ちょっとまとめたいと思います。
写真の中でもポートレート写真、特に若い女性を
モデルにした撮影は人気のジャンル。
(特に男性に)。
ある人が「写真を撮る人は空間コレクター」と
言っていたけど、男性心理として「かわいいきれいな
女性をコレクションしたい」なんでしょうかね。
美しい蝶を集める昆虫採集のような感覚といおうか。
また男性の視点には(多少なりとも)エロの視点が
入っている(ここは推測)。
女性の私が見て、フツーのさわやかきれいポートレートも
たくさんありますが、その下にはほんのちょっぴり、健全な(?)
下心が潜んでいるように思う~
ところが女性が女性を見るとき、当然ながら
視点がちがう。
アマチュア男性の方の撮った女性ポートレート写真の中には
「自分がこういう風に撮られたら絶対ヤダ!!」的な
写真もある。
その撮り方だったら××の欠点が目立って美しくない!!
女性の撮影者だったら、おそらくこういう風には撮らない。
こういう角度でこう撮ったらもっと美しくなるのにー!! 的な。。
男性にはなかなかわからない女性特有の視点、美醜基準というものが
あるのです。
この部分、無意識にせよ女性が強く意識しているところ。
女性は女性の写真を結構厳しい目で見てる。
私自身はきれいな人をきれいに撮ることに
興味がなくて(同性だからでしょうかね^^;)、
それよりも人として何らかの魅力を感じる人を撮る方が好き。
その意味では同じポートレートでもアート系の写真に
ひかれます。
面白いものでモデルみたいにすごくきれいな人なのに、
被写体として魅力を感じない人もいるし、そうじゃなくても
「写真撮りた~い!」って思う人もいる。
写真は真実を映す鏡でもあり、魔法の鏡でもある。
時には思いもしなかった自分の姿を映し出すことも…
容姿に自信のある人の写真を撮ったときに、ふだん本人が
意識していなかった醜さが露呈してしまうこともあるし、
その逆もしかり。
容姿に自信が持てない・自分を好きになれなかった人が
写真を通して自分を肯定したり自分のあらたな
魅力に気がつくことだってある。
その意味では諸刃の剣。
だから、撮影する方も真剣にならざるを得ない。
ただレリーズを押すだけの写真ならいくらでも
撮るけれど、作品レベルになると真剣勝負
ですからねぇ。。
写真をやっていると、たまにお気楽感覚で作品レベルの
写真を撮ってほしい~と言ってくる人がいるのですが、
私基準で被写体としての魅力を感じてなければムリです(笑)
プロとしてお金をもらってやるなら別ですが。
なかなかいいモデルがいなくて、ポートレート写真を
撮る機会が少ないですが魅力的な人に出会う
機会があったらチャレンジしていきたいです。
D750で撮影