去年のことですが、ブルガリから創立125周年を
記念して、リングとペンダントが販売されるという
ニュースが流れました。
ブランドの創立者でもあり、銀細工師であった
ソリティオ・ブルガリにちなみ、素材はシルバーで
作成。リングの価格は39900円(税込)で、うち
7600円は「
セーブ・ザ・チルドレン」に寄付されます。
※詳細記事はこちら
ブルガリ、創立125周年を記念し子供のためのNGO団体を支援さて、この記事をじ~っくり読んでみると、面白いことが
わかってきます。
まず、この世界的な不況の中、老舗のブランド店だって
あぐらをかいて商売しているわけには行きませんわね。
何としても、売り上げや顧客を増やしていきたいはず。
富裕層はパーセンテージからいっても限られているから、
それ以外にも、裾野を広げたいという思惑あり。
価格を下げれば、顧客は増えるかもしれませんが、
安易な安売りはブランドとしての格を下げ、場合に
よってはブランドの信頼に傷がつくことになりかねない。
そこで、創立者兼銀細工師のソリティオさんを
かつぎだしてくるわけです。
シルバーが素材だと、金やプラチナよりはるかに
安価に作成できる。
いきなりシルバー素材のものを出してしまうと、
安易な安売り(安易な顧客獲得)にしか見えないけど、
「創立者にちなんで」と、大義名分を出してしまうと、
みんなが納得せざるを得ない。
ぐうのねも出ません(笑)。
さらにさらに、売り上げの一部を世界の貧困地域の
子どもだちのために活動している団体に寄付する、
というとどめの一発を出してくる。
これを見て、「ブランドの品質を下げた」とがっかりする
上位層の顧客はいないだろうし、むしろ「積極的に社会
貢献している」というプラスのイメージを持たせることが
できます(※余談ですが、上位層向けのジュエリーを
オークションでかけて売上を寄付、ということも
やっていたそうです)
次に、顧客側(通常の商品は高くてなかなか手が出ないという層)に
とっては、価格が下がって買いやすくなること(実際的な面)と、
売り上げの一部がチャリティーとして寄付されること(自分は
商品を購入することでよいことができるというメンタル的な
面)、この二つで、2重の意味で、購買の後押しをするように
なっています。
私がこの販売戦略がすごいな~と思ったのが、
WIN-WINの関係になっていること。
ブルガリ側としては、あらたなる顧客獲得増につながるし、
そして、顧客にとっては、買いやすくなったのでやっぱり
喜ばれる。
ブランドの名前に傷をつけないように巧みな
しかけを作って、あらたなる顧客獲得に
成功しているあたりはさすが老舗のブランド店。
まさに、パーフェクトな販売戦略。
感服いたしました~
ちなみに、このチャリティーリングの販売は、
今年も引き続いて行われるそうで、2010年の
モデルはブルガリの定番リング「B.zero1」を
かたどったものだそうです。
■BVLGARI:
http://jp.bulgari.com/*************************************************
■今日の小ネタコーナー1■
今回の記事、本当は去年アップする予定
だったのに、1年近くたっちゃった(^_^;)
先日、リッチ×3セミナーでブルガリも
行ったので思い出してアップしてみました~
■今日の小ネタコーナー2■
本日はジムでトレ。
有酸素運動に絞って、トレッドミルを
2時間弱やりました~
10km近くやって、歩数計がやっと
1万歩こえた……
よく1日1万歩、っていうけど
どれだけ歩かせるねん!! と
ちょっと思ったわ~
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