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ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理 バートン マルキール 日本経済新聞出版社 このアイテムの詳細を見る |
「日経平均は544円安と4日続落、値下がり1635銘柄と
全面安=東京株式・30日前場」というニュースが流れました。
株価は一体、どこまで下がるのか……と不安になったときに
読むとよいのがこちら。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」です。
「投資を始めるときに読んでおいた方がよい1冊」ということで、
半年以上も前に購入したのですがちょっと難しそうで挫折。
そのまま書棚にお蔵入り(笑)。
その後、ファイナンシャルプランナーの友人から投資のイロハを
教えてもらい、実際に株を購入したりして、投資デビューを
したのですが、そこまできて、さあ次はどうする?という段階で
ど~してもど~しても知りたいことがあり。
書店をウロウロしたり、ネットを見たりしていたのですが、
スッキリした答えが得られず(-_-;)。
悶々とした日々が続いたある日、何気に「そういえば~あの本、
読んでみようかな~」と取り出してみたら、なんとなんと!
私が知りたかったこと全部(いや、それ以上のこと)がこの本の
中には書いてあったのである~(爆)。
「灯台もと暗し」とはまさにこのことです(^_^;)
さて、本題。
この本の中で言われている「ランダムウォーク理論」とは
「株価が短期的にどの方向に変化するかを予測することは
難しい。極端なことをいえば、目隠しをしたサルに新聞の
相場欄めがけてダーツを投げさせ、それで選んだ銘柄で
ポートフォリオを組んでも専門家が選んだポートフォリオと
さほど変わらぬ運用成績をあげることができる」というもの。
さらに著者は「個人投資家にとっては短期で株を売買したり、
プロの運用する投資信託に投資するよりも、インデックス・
ファンドを買ってただじっと待っている方が、はるかによい
結果を生む」と結論づけています。
とはいえ、インデックス・ファンドを購入するだけじゃものたりない……
という人のために、有望銘柄の探し方のポイントなどもあり。
この本を読んで私がほんと~に知りたかったこと、すなわち
「個人投資家がなぜ負けるのか」がよ~くわかりました。
いろんな意味で非常に実用的であると同時に、これまでいかにして
バブルが作られてきたのか等、そうか、そうかそうだったのか~と
目から鱗的な内容多数。
専門用語等もありますが、文章自体は読みやすい。
投資に関する専門用語を少し覚えた時点で読むと、非常に面白く
かなりの部分で参考になると思います。
投資を始めたい人・始めたばかりの人に特におすすめの一冊です。
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■今日の小ネタコーナー 1■
ファイナンシャルプランナーの友人から受けた
アドバイスのひとつが「投機はするな。投資をしろ」
でした。この書籍も冒頭に「この本は投機を
考えている人には役に立たない」と明言されています。
「投機」と「投資」の違いはざっくり言って「投機」は
短期間(数日、あるいは数週間)で大もうけを狙って
株式等を売買すること。「投資」は株の長期保有などで
配当や金利、値上がり益を得ること。
私は長期投資をしていこうと思っていますが、
長期投資については、また別の機会に
記事にしたいと思います。
■今日の小ネタコーナー 2■
本日、株価が大きく下がりNHKでもトップニュースで
扱ってました。この書籍の中に、1987年の
ブラックマンデーで株が急落したときに、
生き残ったのは株を売らずにじっと保有していた
人だった、というくだりが出てきます。
売ってしかるべきものもあるでしょうが、
投売りも相当出ていそうですよね……。
市場の空気に巻き込まれず、冷静な
判断をしたいものです。
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