ときおり、ビジネス書なんぞひもといて読んでみることが
あるのですが、ちょくちょく出てくるのが
「兵法」という言葉。
ダイヤモンド社の「ハーバード・ビジネス・レビュー」という
ビジネス雑誌の特集も、今月号(2006年2月号)は
「兵法のリーダーシップ」となっています。
企業を発展繁栄させ、利益を出し、ライバル会社に
うちかっていくためには、戦略・戦術、優れた指導者、
勝てるための組織づくりが必要ということは言うまでも
ありません。
その意味でも、兵法を学ぶことは経営者やビジネス最前線で
活躍する人たちには必須と言えます。
というわけで、おすすめなのが
「曹操注解 孫子の兵法」(中島悟史著・朝日文庫)。
この曹操という人は三国志の時代に活躍した人で、10分の1の
戦力で相手軍に勝ったという話があり。
自らも軍師として才能がありながらも、多くの優秀な人材を
求めることで組織戦を展開していくことができた人です。
読んでいくと、「なるほど!」と思うところが多々あります。
こういった「兵法」を少しでも知っていると、世の中の流れとか、
読み解けることも出てくるんですね。
たとえば、連日メディアを賑わせているライブドア問題。
兵法を重ねると、見えてくることもあり。
ライブドアが昨年、フジテレビのニッポン放送株問題で
「時間外取引」が話題となりましたが、
あれは兵法でいうと奇襲戦にあたり、弱者の戦法と呼ばれるものに
なります。弱者が強者を倒すときに使う戦法です。
でも奇襲戦法はたまに使うからこそ有効なので
あって、いつも使える手ではありません。
最初は弱者の兵法を使って企業拡大のきっかけを得た
としても、企業が成長してある程度大きくなった場合には、
今度は強者の兵法を使うことが必要になってきます。
いつも同じ方法で勝とうとすることも失敗の原因となります。
企業が成長したときには、その規模に見合うイノベーションを
自らしていかないと厳しいものがあります。
また、ある程度、企業が大きくなったとき、
企業が果たすべき社会的役割や、道義的責任がある。
これは自分の会社を真実発展させようと願うならば、
避けることはできません。
他にもいろいろありますが、知識として少し知っているだけでも
前述のようなことがわかってきます。
最近、株の個人投資がブームですが、自分が投資するに
ふさわしい企業かどうかのチェックポイントとしても、
こういった書物を読んで、研究しておくことも大事かと思います。
私も現在、2度目の再読中。おすすめの一冊です。
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■今日の小ネタコーナー その1■
昨日、家人とツタヤへ言って、「交渉人真下正義」を
レンタルして見ました。全然期待していなかったので、
思ったよりはわりと面白く感じました。ストーリーの中で
昔の映画が出てきて、最後の方でシンバルが重要なキーワードに
なるのですが、あのシンバルの場面はヒッチコックの
「知りすぎていた男」から借りてきたアイディアですね~。
古い時代のサスペンス映画なんですが、まだ見ていない方におすすめ。
面白いですよ。
■今日の小ネタコーナー その2■
今日の私の晩ご飯は、キムチ鍋です。
便利なもので、「一人用鍋セット」なるものがちゃんと
売ってる。豚バラ肉と冷蔵庫にあまっているキムチを
たして、最後は雑炊を楽しむ予定。
鍋はヘルシーで身体もあったまるし、冬にはいいですよね。
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