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空白のページを埋めるように、日々のできごとあれこれつづります。

努力することは、ムダじゃない

2010-02-03 19:13:51 | 幸福のヒント

ある精神科医が「自分のところには努力しても
報われない人が患者としてたくさんくる。
努力してもムダなことではないか。それよりも
等身大の幸せを求めた方がいい」という趣旨のことを
言っているのを見かけました。

ある面では、この意見も正しいと思うんです。

でも、同時に精神科医という立場で「人の心」という
目に見えないものを扱う人が、「こんな唯物的な
考え方しか持ってないのか」とある種の驚きを
感じるとともに、一種の憐れみみたいなものを私は
感じてしまったんですね。

自己啓発関連の本を読むと必ずといっていいくらい
出てくることのひとつに「原因と結果の法則」というのが
あります。

これは、「よい種をまけば、よい結果がかえってくる
(努力すれば、報われる)」ということですが、「現実には
努力しても報われないではないか」という、ここの部分が
問題になっているわけです。

確かに正当に努力したのにそれが報われなかったら、
努力するのもアホくさ~という気分になるのもうなずけます。
しかし、実はこの「因果の法則」なるものは、この世を去った
あの世、そしてまた生まれ変わってきたときのことまで
含めて考えないと完結しないというしくみになっているんですね。

この世において、精一杯努力した→でも報われなかったって
いう場合、(ちょっと専門的な用語になりますが)「異熟果
(いじゅくか)」っていいます。

しかし、この世で報われなくても、誠実に努力をして心が
きれいならば死後、天国にいくことができる。
また、来世生まれ変わったときに自分が過去世で努力の
種をまいたことが花を開くということもある。

死後の世界、あるいは生まれ変わってきたときのことまでを
含めると、因果の理法はオソロシイくらい正確に働きます。

もちろん、どいういう人生観を持つかというのは個々人の
自由に任されているところがありますが、「努力したことは
一切ムダにならない」ということを確信できると、失敗を
恐れる気持ちが薄れて、新しいことにチャレンジするのが
すっごく楽しくなりますよ!

努力に対する考え方の参考にしていただければ幸いです。

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■今日の小ネタコーナー1■
私が尊敬する人物のひとり本多静六氏は
「結果なんてカスみたいなもの。努力する
過程そのものが楽しい」っていってるんですね。
努力というと、肩に力が入ったイメージが
あるかもしれませんが、本多氏がいう努力って
散歩しながら道端に咲いている花を見つけて
いくような、そういうリラックスした感じじゃないかなって
いう気がする~。
努力の過程で何か工夫をしたり、発見したり、
自分で得たノウハウを他の人に教えてあげて
喜んでもらったりして、そのこと自体に喜びを
見出しているというか。
ハピアー」という本にもありましたが、「過程を
楽しむ」ことができる人は、幸福感が強いのだ
そうです。

■今日の小ネタコーナー2■
努力して報われずに苦しむ方は、完璧主義者が
多いような気がします。
自己啓発の書籍もいろいろ出ていますが、
そこに書いてあることを実行しようとするけれど
(あるいは完璧にしたけれど)、実際には
成功できなくて挫折する……みたいな方も、中には
いるようです。
そういうタイプの方は「自分というオリジナルの人生」を
忘れているんじゃないか、っていう気がするんですよね~
「誰か」のコピーになろうとしてしまう。あるいは、
アレもやって、コレも持ってて、すごいね」と他人に
称賛を求める気持ちが強いとか。
幸せのモノサシ、自分の価値を決めるものを、他人に
ゆだねてしまっているのかもしれません。
その人が得意とすることとか、環境とかもひとりひとり
ちがう。
成功するタイプの人は自分の強み+環境を最大に
いかすことができる人、あるいは自分の使命を
明確に持っている(知っている)人だと、思うんです。
自己啓発系のノウハウも、「自分仕様」にとりこんで
しまえるかどうかが成否の分かれ目だと思います。



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