10年も前のことだが、政治家の麻生さんは「未曽有」のことを「みぞゆう」と読んで、みんなから「こんな文字が読めないなんて、読書をしないからだろう」等とバカにされていたが、どんなに読書(黙読)をしようと、その発音を間違えて覚えていたら、それを人前で発音して初めて、その間違いに気づかされるものである。
有無だって「ゆうむ」なのか「うむ」なのかわからない。
私も麻生さんに劣らず、色々な漢字の読み方を間違って覚えていたり、うやむやに覚えていたりするのである。
最近も仕事中に「漸」という字が出てきて、「あれっ? ザンだっけ、ゼンだっけ?」と迷ってしまった。
結論を言えば「漸」は「ゼン」なのだが、これが「ザン」と入れても「漸」に変換されるのである。
ゼンジ? ザンジ?
ゼンジは漸次 = だんだん、しだいに という意味。 例:病状が漸次快方に向かう。
ザンジは暫時 = 少しの間 という意味。 例:暫時休憩する。
これらが混乱する人が多いために、間違った発音が定着しているらしい。
漸のついた言葉は、
漸増 ゼンゾウ だんだん増える
漸減 ゼンゲン だんだん減る
漸次拡大 だんだん広がる
漸く ようやく
とりあえず、確認終了。
ところで、伝搬と伝播もわけがわからなくなり、時々確認するんだけど、数か月も経つと忘れちゃう。
伝搬 でんぱん
伝播 でんぱ
伝播は、伝わり広まること。広く伝わること。
伝搬は、空間や媒質中を物理現象が伝わること。
意味も似ていてわけがわからない。伝搬もでんぱと読んでしまったりするのだ。