山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

漱石の「自転車日記」を聴く

2016-12-09 21:31:28 | 読書
今日は、夏目漱石の命日だそうだ。
1916年12月9日。ちょうど100年前に亡くなったそうである。

それだったら、何か漱石の文でも探して、ブログで引用してみようかと思い、自宅にある本を開いてみたが、これはというものが見つからなかった。

それで、インターネットで夏目漱石を検索してみた。

すると、「自転車日記」というものが出てきた。こんな作品があったとは知らなかった。
文は読もうとすると、古文のようで読みづらく、とても根性が出ない。
すると、「朗読」というのがあったので、洗濯ものをたたみながらこれを聴いた。

それでも、意味がよくわからない部分があるが、読むよりはずっと楽で、なんとなく意味がわかった。

これは、漱石がイギリスで暮らしていたときに、乗ったことのない自転車に、乗る練習をしていた頃の様子を描いたものだった。
日づけは全部、「忘月忘日」になっている。日本に戻って来てから書いたものらしい。

思うように乗れず、暴走したり転んだり曲がれなかったり。
乗れないのに乗れるふりをして、知り合いにサイクリングに誘われてしまい、どうやって断るか四苦八苦したりする光景がおかしい。

自転車って、そんなに難しく危ないものだったのかと思う。
今の自転車と作りが違うのかな?
それにしても漱石以外の周りのイギリス人は乗りこなしていたようである。

単に、自転車に乗るのがへたくそな自分について、こんなに一生懸命書いているところが、逆にすごいなあと思う。馬車や自転車が行きかうイギリスの当時の往来の状況などもわかる。

他の人の解説した文献によれば、漱石はイギリスで神経衰弱になり家にこもっていたので、自転車に乗って外に出るように、近所のおばさんから勧められたそうであるが、この時の自転車の経験は漱石にとって楽しいものではなく、漱石は、日本に帰ってからも、自転車に乗ろうとはしなかったそうである。

大人になってからの自転車の練習というのは大変なのかな。
私は小学校の低学年のときに自転車の練習をしたけど、楽しかったなあと思った。
全然危ういものではないけどなあ。

漱石さん、自転車に向いてなかったかな。

それから、インターネットで、漱石の俳句をみつけた。
その中から、なんとなく選んだ3句。

・月に行く漱石妻を忘れたり。

・なんとなく寒いと我は思ふのみ。

・寝て暮らす人もありけり夢の世に。

没100年の命日ということで、漱石さんに関する内容を、ブログに載せておきます。
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