前記事に、ふるさと納税は高額所得者にとってメリットが大きいもので、問題点も多いということを書いたのだけど、じゃあ自分にとって個人的にふるさと納税はどうなのかを書いておきたい。
実は、今日になって初めて知ったのだが、この10月からふるさと納税のルールが変わって、以前よりも寄付金額に対する返礼品の割合が制限されるなど、寄付する人にとって条件が悪くなっているとのことだ。また地元の特産物でなければ返礼品にすることが出来ないなど、地域にとっても条件が厳しくなったと聞く。
私は、今年はふるさと納税をしようかどうしようかと迷っていたのだが、どうせするなら9月中に申し込んだほうがよかったのか?どの程度の差があるのかは不明である。
で、自分の場合、昨年はしなかった。その前年とその前は本当の自分の故郷にした。
私の個人のパート収入は少なく、元々住民税もあまり払っていない。自己負担2000円でおさまる控除上限額は自分の場合いくらなのかと調べると、安全なところで5000円程度なのである。
最初にふるさと納税をしたときは、6000円で地ビール4本の返礼品というものだった。ところが今は値上がりして7000円するので、これは選べなくなっている。店で買うと4本で2000円程度のものである。
その翌年は、5000円程度の金額でバームクーヘンにしたのだが、このバームクーヘンはそれほど美味しくはなく、また値段は1000円くらいだったようだ。送料やら手数料やらで返礼品は安いものになってしまうのだろう。
バームクーヘンはつまらない。ビールがおいしかったのだけど、値段的に無理。
じゃあ、何にしようか?5000円くらいのものとなるとやはり菓子類しかないのだが、なかなかこれはというものはない。
その他に、5000円というと、レトルトのカレーや魚の干物、ドレッシング、ジャムなどがあるがどれもイマイチである。
じゃあ、返礼品無しで2000円だけ現金で寄付するか?でも2000円の出費だけで終わるのだったら、やっぱり5000円出して返礼品をもらったほうがよいかな?
但し、現在暮らしている自治体に支払う税金が3000円減るということでしょう。私の自治体はふるさと納税によって何十億円もの減収になってしまっているそうで、HPにはそれが大々的に記載されており「地方にふるさと納税をしないでくれ~」みたいなことを書いてあるのである。
それを見ると、気が引ける。ただでさえ大した金額を納税していないのに、さらに少なくなってしまうのだから。
でも、実家に帰るとやはり故郷にふるさと納税をしておきたいと思う。うちの母は遺族年金で暮らしているので非課税なのだそうだ。
私は数年前、故郷で開催されたコンサートやフラワーアレンジメントの講座に、故郷の友人と参加したことがある。こういうのは地元住民を対象にしたもので、いちいち市民かどうかを調べたりはしないが、市の施設内で安価で行われているものなので、税金が投入されているはずである。
そういうものの恩恵をいくらかでも受けるのであるなら、住民票が無い自分でも、ふるさと納税がしてあれば、少しはよそ者っぽい肩身の狭さが無くなるような気がするのだ。
というわけで、現在の居住地と、自分が生まれ育った故郷と、そのどっちにも微々たる住民税と微々たるふるさと納税しかできない人間なのだけど、できれば両方に納税したいと考えている。
今年は5000円で、地元で人気のある菓子の返礼品を選ぼうかなと、ちょっと心が傾いている。
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ところで、例えば全額5000円の税金が居住地の自治体に入るはずのところ、私がふるさと納税をすると、居住地では税収がマイナス3000円となる。
一方、故郷の方は、5000円寄付されたからといって、返礼品分と送料やら手数料やらで、正味は半分以下になってしまうかもしれない。
ということは、全体の税収は目減りしてしまうということになるだろう。
本来税金になるべきものが、別の業者の収益に移ってしまうということは、それももったいない話だ。
だったら、故郷に返礼なしの2000円寄付して、住んでる自治体には普通に税金を払い、帰省したときに故郷の店で菓子折りを買ってきたらよいかもしれないな。
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