山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

青木繁(日曜美術館)とマタイ受難曲

2017-07-31 00:14:14 | 美術・美術館
今夜、たまたまテレビのチャンネルを回していたら、NHKの日曜美術館で“明治の天才画家青木繁傑作「海の幸」がパリに渡る”というのを放送していた。

この「海の幸」という絵は、東京駅そば、京橋のブリヂストン美術館で見たことがあり、青木繁については興味があって、以前伝記のような本を読んだこともあったので、そのまま番組を見ていた。

(以下、テレビ放送で知ったことや、その他インターネット上の情報等で知ったことが混じっています。)

青木繁は、若いころから才能を認められ、「海の幸」は傑作として評価されたが、その後に描いた「わだつみのいろこの宮」は、描かれた当時、本人の自信作だったにもかかわらず、審査員からは高い評価をされなかった。その後、画家としての富や名声を得ないまま、ついに28歳でこの世を去った。

おそらく本人は外国に行って絵画の勉強もしたかったであろうが、それもかなわなかった。
その絵が、彼の死後、今になってパリに渡り展覧会に出品されているようで、フランスでも高く評価されている。

「海の幸」と「わだつみのいろこの宮」の2作は、彼の死後、国の重要文化財にもなっている。20代で描いた作品が2作も重要文化財になるというのはめずらしいそうだ。
それだけ才能のある人だったのだろう。

彼には、画家の福田たねとの間に子供が生まれたが、籍も入れないままとなり、青木繁は、その子が2歳の時に亡くなっている。

彼の故郷は九州の久留米市であり、そちらに生家などが保存されているが、久留米市民会館には、「海の幸」を再現した緞帳(どんちょう)があった。今は、市民会館も老朽化し解体され、緞帳も廃棄されるとのことだ。

番組に登場していた音楽家の石橋凌氏は、久留米市の出身で、小学生の頃に市民会館の緞帳を見て、「海の幸」に強い印象を受けたそうである。その時、学校の先生からこれは久留米市出身の日本の画家によるものだと聞いて驚いたそうだ。

「海の幸」は千葉県の海で見た光景を元に描かれているが、その構図は、お神輿を担ぐ格好と共通するものがあるそうである。

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何やら断片的な変な内容になってしまったが、テレビ番組を見て記憶に残っている内容などは以上です。

ところで、最後に番組の中で流れていた音楽が印象に残った。

バッハ マタイ受難曲 第39曲「憐れみ給え わが神よ」

あわれんでください 私の神よ
私の涙ゆえに
私をご覧ください
心も目もあなたの御前に激しく泣いています 
(日本語訳:国井健宏 をお借りしました。このようなことを歌っているらしいです。)

成功せずに若くしてこの世を去って行った青木繁の気持ちを表しているのだろうか。

この曲は、私が以前からナタリーシュトゥッツマンの演奏で気に入っていて、何度も繰り返し聴いていた曲だった。

Stutzmann/Orfeo 55 - Bach- "Erbarme dich"

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