私は実家母が10円単位のお釣りはもらわないというのを聞いて驚いたのだが、その後、世間はどうなのかと思ってパソコンで検索してみたら、なんと百円単位のお釣りをもらわないという人が多くて驚いた。
端数が500円より多ければ、1000円札を出し、お釣りは要りませんというのだそうだ。
だから、タクシーの運転手さんは、お釣りを用意していない人が多いらしい。
こんなことは初めて知った。
私は、ぴったり払うもんだと思っていた。また、先日帰省したとき、タクシーでは往復ともレシートをくれないので驚いた。領収書を請求しないともらえないものなのか。
あとで、家計簿などをつける時にレシートが無いと忘れてしまうのだ。
世の中の常識ってすごいなあ。実家母が忖度しすぎだと思ったのだが、実は実家母の10円単位ではドケチの部類に入るらしく、お釣りをすべてもらっている私は非常識のニンゲンなのだろうか?
しかも、学生なんかではなく、立派な大人なんだからね。
お釣りを要らないというのは、多くは古い時代の人=年配者のようだけど、そういう人のふるまいを見た若者がそれを見倣って20代や30代でも1000円札を出して「お釣りは要りません」というそうだ。
一方、私はこれまで札を出してお釣りをもらわない人とタクシーに同乗したことは一度もないのである。またタクシーに同乗する年上のニンゲンといえば、8歳半年上の夫なのだが、これが子供の時からの貧乏人なため、お釣りはきっちりもらうタイプだ。
またまた、タクシーなんて贅沢なものは、そもそもどうしても必要な時にしか乗らないのである。
実家母とて90代になってから初めて利用するようになったようなもので、80代までは片道30分くらいは歩いて移動していたし、遠いところはバスや電車で移動していた。
90代になり、杖をついて歩くようになったら、バスの乗り降りも怖いし、徒歩で移動すれば暑さで熱中症になり倒れてしまうので、タクシーを使うようになったのだ。
タクシーは、電車やバスに比べたら法外に料金が高いのだが、仕方がない。また、私も母と一緒にタクシーに乗って移動するが、バスが1時間に1本も走っていなかったり、直通のバス路線がそもそもなかったりするからである。
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ところで、タクシーでお釣りをもらわない人々の考えは、タクシーの運転手さんに対する感謝の気持ちを表しているのだそうだが、それ以外にはタクシーの運転手さんの収益がとても少なく、特に短距離の利用客を乗せた場合は、採算が合わないので、気の毒だからだそうだ。
短距離客を乗せて降ろして、またタクシー乗り場に戻って客待ちをすると、時給200円にもならない場合があるのだとか。だが一方で長距離客を乗せて、一度に何千円、何万円も売り上げれば儲かるとのこと。短距離客は嫌われる。嫌われたくないし、お気の毒なので、できるだけ多くお支払いするということらしい。
でも、そんなこと気にかけてあげる義務はあるのだろうか?それよりもこっちのほうの生活が苦しいではないか。
だから、まあ。お金持ちの人がお釣りをもらわないで札をバンバン、タクシー運転手さんに差し上げればよいのであって、貧乏人はしっかりお釣りをもらったってかまわないでしょ。
こっちだって最低賃金で働いているんだからさ。
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都会はタクシーが連なって客待ちしていて、時給換算にすると安くなっちゃうみたいだけど、田舎は客がいないので、タクシーが客待ちしており、どっちみち効率が悪く、収入が少ないらしい。
でも田舎は免許返上した年寄りが、買い物や通院などするときにタクシーを使うので、時にはタクシーが足りないということもあるようだ。
休日に観光客が来てタクシーに乗ろうとしても、タクシーの総数が少ないので、足りなくなってしまい、駅前にもいないし、呼んでも来ないことがある。
また、田舎の場合、深夜や早朝は本当にタクシーは無い。
それで、もし困ってたときにタクシーが来てくれたら感謝の気持ちでお釣りを断るかもしれない。
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それにしても、日常茶飯事、タクシーで硬貨のお釣りをもらわないのが常識ってなると、なんか乗りにくくなってしまうなあ。
現金で払ってお釣りをもらおうとしてせこいと思われるなら、カードや電子マネーがいいですね。
そういえば、以前、タクシーでピッタリの金額を払った時に、中に5円玉2枚を入れて出したら、
「5円玉はダメ。入れるところ無いから」と拒否されました。(金種によって、分けて入れるところがあるのかな)
仕方ないから、隣りの夫に「10円玉、ある?」と聞いて、それを受け取って、10円玉にして出しました。
このことは、友人とか聞いてみたら
「その運転手がダメ」と、みんな怒ってくれたので、やはりそうかと、タクシー協会だったかな、投書しました
そしたら、丁寧な返信があって、あ、電話だったかな
とにかく、5円玉でもありがたく頂いておりますから、その運転手がよくなかったと謝ってくださいました
そして、その時の乗車箇所と目的地への道筋の方を、重要視して、本来、もっと短く行けるのに遠回りしていることを問題視してました
というのも、タクシーの向上化というのか、もっとよくしなければという運動中というのか、努力中で、なるべくお客が損にならないように、また納得がいくように、「まず、目的地まで、どんな道筋で行きたいかを確認するのをやる」というのだという。
そういわれても、あんまり道を知らないし、めったにタクシー乗らないし、ペーパードライバーだし、と思ったのでした
スイカで支払いできるなら私も今後はそうしようと思います。ただ、故郷の方では田舎なので、バスさえもスイカなどのカードが使えず、不便でしょうがないです。