山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

文殊堂

2009年07月05日 | ドライブ
仙台には古くから、十二支に応じて守り本尊を持つ信仰の風習があるそうです。
この信仰は、伊達氏が仙台に入府した後、社会の安定を見せた17世紀中頃以降に生じたと伝えられています。

余談になりますが、私はそういう考え方には、受け入れがたい思い出があります。

かつて両親のデートスポットだった塩釜神社には、私が生まれてからもよく連れて行かれたものです。
お弁当を持って電車に乗り、半日ぐらい神社の原っぱで過ごすのです。
私は子供ながらにそこに行くのが楽しみでした。
ところがある年から、両親はその土地の風習に感化し、二人とも巳年であったため、突然神社を変え今に至ります。

神社がどうのこうのとどうでもいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、私は子供ながらに、いつも近くにあったものを根こそぎ奪われたようで、切なく思ったものです。

さて、今日は文殊堂について書いていきたいと思います。



今は、仙台市内と愛子を結ぶ便利なトンネル(西道路)ができ、かつての旧道だった八幡周辺の道は、昔ほど利用されなくなりました。
今年のゴールデンウィークは、トンネル宮城インター付近までが大渋滞し、渋滞を避けて迂回した時に、通りがかりで気になったのが、この文殊堂でした。

(左)なんでもない雰囲気の文殊堂入口
(中)参道の石の階段
(右)仙台市指定の保存樹木「ヒガンザクラ」樹齢150年。巨木の息遣いが優しい。



慶長8年(1603年)仙台城が築かれた頃、政宗公の家臣・峯八兵衛長秀が文珠菩薩像を安置して開山されました。
卯年生まれの人の守り本尊として信仰を集めています。



竹林に隣接し、時は静かに流れます。



「佛を難じた罪で、泥にまみれ火に焼かれるような責苦で…」

このフレーズは強烈です。
これ以上の苦しみはないような程ですね。
自分にないか自問自答してみましたが、そこまでの罪は犯していないように思います。



「欲望の海におぼれ沈み苦しんでいる…」

おお~そういう表現はぐさりと刺さります。
私の過去になかったとはいいきれません。

文殊堂で、観音菩薩様のそれぞれの問いかけに、自分の生きざまを照らし合わせいろいろ考えさせられ…心に新鮮な風がはいってきたのを感じました。