鶴岡の有名店、「アル・ケッチァーノ」は奥田政行シェフの原点のお店。
奥田シェフ自ら庄内に暮らす生産者のもとを訪ね歩き、食材の持ち味を最大限にひきたてるお料理を提供するというスタンスが斬新で、結構マスコミ受けしていた数年前に、私もその頃、野菜ソムリエの資格を取得したこともあって、かねてから是非行ってみたいお店でした。
旅行で、何度もこの店の前を通っていたのですが、今回が初訪です♪
ランチを予約した際、11時半か13時からの2部制と知りました。
3800円のコースを予約しました。
当日、メインとパスタがチョイスできるようです。
最初に出てきたのは「ワラサのカルパッチョ」。
お皿もお魚も冷えていて、新鮮度が伝わりつつ、冷え過ぎにより味がわからなくなる寸での、良い温度帯での提供と感じました。
スープは、私個人としては「支離滅裂」な印象でした。
岩のり、グッシーニ(クルトン代用とのこと)、大根、葱、ベーコン・・・
味がグチャグチャ。
具が沢山で、田舎料理の印象のスープでした。
私の好きなスープは、素材の良さが引き立つような・・・つまり人参のスープだったら、(スプーマー等で)ムース状になった上面をかき分け、本来の人参スープに辿り着く、そんなイメージです。
このスープは「ごった煮」。
どうせ「ごった煮」を出したいなら、本当に美味しい「山形の芋煮」を出してほしいと思いました。
私はその時、イタリアンを食べたいとか、そういう気持ちではなかったように思います。
「この土地のものを美味しく食べたい」という、そんな気持ちで訪店しました。
「海老のリゾット」
バーナーで炙って香りを出すのですが、炙りすぎと感じました。
炙りすぎると匂いがきつくなってしまいますよね。
お米は、地元のものをアピールすべきと感じました。
モッサリして、私の好みではありませんでした。
夫が選んだ、山形牛。
私が選んだ「ホウボウのアクアパツッア」
このお料理、ロシアンルーレットと思うほど、ケーパーの量が凄くて、驚いてしまいました。
相手がいるから、言わなかったけど「どうしたのですか?」と料理人にお聞きしたいくらい。
生ハムのパスタは食べれたけど・・・
相方がチョィスした「山の幸のパスタ」は天然きのこがふんだんに使われていて、山形ならではのメニューと賛同できますが、味付けが・・・
山の「苔」をイメージして頂く味付けで・・・と言われても、料理の三原則無視して「美味しいと感じて頂ける」と思ったのかな~、シェフは?
やっぱりね、時間に強制力ある場合、お店に対して評価は厳しくなりますよね。
ハーブティーはカモミールか、レモンバームから選べます。
料金を考えると、献身的な価格かもしれません。
有名店になるのも、なった後も、「信じられる何か」をキープしていくことって、本当に難しいですよね。
敷地内には「イル・ケッチャーノ」(ピッツア)もあります。
■アル・ケッチャーノ
住所 山形県鶴岡市下山添一里塚83
TEL 0235-78-7230
営業時間 11:45~14:00(L.O)
18:00~21:00(L.O)