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夜空と月の物語~いつの時代も、人は同じ月を見上げていた
発売元:パイ インターナショナル
世界各地の月のある写真に短い物語がついています。
もう少し起きていたい静かな夜、あるいは心が騒いで眠れない夜、ゆっくり眺めていると、まるでそこに佇んでいるかのように想像がふくらみ、穏やかで豊かな時となる。
ページをめくるたびに、別世界へいざなってくれる写真がじつに素晴らしい。
そのかがやきは、恋する乙女のキスでした。
ギリシャ
「なんと美しい少年でしょう」
月の神セレーネは、羊飼いの少年エンデュミオンに一目で心を奪われました。
山の上で眠るエンデュミオンのやすらかな顔に、しばらく見とれるセレーネ。
かがやかしい月光を注ぎながらセレーネが少年にキスをすると、
彼はそこで永遠に夢を見つづけることになったのです。
月が山の方へ姿を消すたびに、人々はこううわさしています。
「ほら、今日もセレーネが彼に会いに行っているよ」
昼間の太陽は元気の象徴みたいなものだけど、
夜に姿を現す月はロマンスですね。