プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

及川洋治

2013-12-17 21:56:31 | 日記
1967年

フォーム・・記載なし 球種・・・ゆるいカーブと鋭いシュート

定時制軟式野球

黒沢尻工3-2東海大実業

黒沢尻工は一回、制球に苦しむ大木投手をとらえ2点を先取試合を決めた。トップの本宮の四球を足がかりに高橋謙、千田芳が連打して無死満塁、続く菊池節、及川洋が凡退したものの六番小原潤が1-1後、高目の直球を左中間に適時打した。味方打線の援護を受けた及川洋は連戦の疲れも見せず好投、四試合を投げ抜いた。
ゆるいカーブと鋭いシュートを投げ分け、決めダマの低目の速球がビシビシ決まり、9三振を奪う快投。黒沢尻工は七回にも滝沢が右前に巧打、村上三振のあと川辺が送りバントで送り二死二塁、続く本宮の右犠飛を右翼手が落球、だめ押しの1点を加えた。
東海大付は三、七回に1点をあげて1点差に迫ったが黒沢尻工は及川洋の力投で1点のリードを守りきり念願の初優勝をものにした。

最優秀選手に選ばれた及川洋治投手は、北上市花園町で農業を営むツカさん(64)の五男。及川さん一家は五人兄弟そろって黒工の野球選手だったという野球一家。この大会には初日目から一家をあげて応援。総勢は十一か月のめいを含めて二十八人。全試合を応援し、優勝のうえに及川投手は最優秀選手に選ばれたので、応援しがいがあったというもの。母親のツカさんも「洋治はふたごだったのですが、一人は早く死に、この子が二人分活躍してくれました」とニコニコ顔。表彰式で表彰されるわが子を見つめるツカさんの目には涙が光っていた。

東京神宮球場で行われていた第十回全国高校定時制軟式野球大会で、北上市の県立黒沢尻工校が見事初優勝を飾った。ナインは昼は畑に出たり、町の工場で機械に取り組み、わずかな時間をみて野球練習、夜は学校で机に向かうという働きながら学ぶ尊い生活の中から勝ち取った紫紺の優勝旗だ。試合終了後、織笠監督を胴上げするナインの顔は感激でぬれていた。
最優秀選手になった及川洋治選手はアルバイトに機械工、働きながら学んでいるまじめな青年ばかり。
コメント
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