プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

小林誠

2017-05-01 23:53:10 | 日記
1964年

キャンプ当時から別当薫氏に素質を買われた小林が地道に力をつけてきた。開幕当初は高めの速球に手を出していたが、後半戦の10試合には29打数15安打打率・517と驚異的な打率をあげ、ベストテン六位(・301)にくいこんだ。来シーズンは手薄な一軍内野陣にくいこむチャンスだ。
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伊藤幸男

2017-05-01 21:59:48 | 日記
1963年

六回まで大毎打線は二十歳投手伊藤にキリキリ舞い。外野飛球5、内野ゴロ9(遊ゴロ5、二ゴロ3、一ゴロ1)打者十八人が三者凡退をくり返した。速球にまじえるコントロールのよいカーブが小気味よく吉沢捕手のミットへー。榎本、山内などベテランもなすスベを知らない。記者席は史上八人目のパーフェクトゲームか?とあわただしくなりかけた七回、矢頭が1-2(この試合81球目)から三遊間を破り、このあわただしさはおさまった。プレート上の伊藤より、守っているナインのほうが、くやしそうに天をあおぐ。プロ入り初めての完封勝ちをした伊藤は、昨年積水化学から近鉄入りした本格派投手。うれしさをかくしきれぬようにニコニコと終始顔がほころぶ。「七回、矢頭さんに打たれたときは、ちょっと残念でしたヨ。だけどそれまでができすぎでしたから・・・。そのご二盗されて山内さんに投げたときは無我夢中でした。カラぶり三振にうちとったのはスライダーだったと思います」昨シーズン五試合に登板2・70の防御率を残した伊藤は今シーズン、足に故障を起したり背中を痛めたり不運なスタートをきった。「やっと思いきって投げられるようになったのは二週間ほど前からなんです」という。二日、西京極球場で2イニング投げプロ入り初の1勝、そしてこの日は無四球シャットアウト勝ちで2勝目をあげた伊藤は、加藤マネジャーが「おい、みんな待っているぞ。バスがでるからそれくらいにしてもらえ」の声でようやくベンチをあとにした。
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藤本和宏

2017-05-01 21:38:29 | 日記
1971年

「やっと男になりました」五年目でようやく初白星をあげた藤本は、ちょっぴりてれくさそうに報道陣の輪の中で汗をぬぐった。うれしさがことばになって出てこないらしい。むりもない。プロ入り初白星が初完投。報道陣に取り囲まれるのもはじめてのことである。「ぼくがヒーローになったら、大声でしゃべりまくりますからね」といっていた。それが現実になると神妙な顔つきで「さて、なにから話そうか」と、ことばをさがしている。興奮がだんだんおさまってくると、口のほうも自然かるくなった。「いざ、ヒーローになってみると、なんていっていいかわかりませんね。でも、ほんとうに野球をやっていてよかったなって気持ちです。西鉄の最後のころは、ぜんぜんやる気をなくしていましからね。いなか(山口県光市)の友人にそんなことじゃだめだと励まされて広島へきたんですが、まったくうれしいの一語です」この日、スタンドには母親・アサ子さん(57)がいた。十五日に先発を言い渡されていた藤本が呼び寄せていたのだ。そのお母さんの前で、プロ入り初勝利をあげ「いい親孝行ができました」とすなおに喜んでいた。
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緒方勝

2017-05-01 21:21:06 | 日記
1968年

緒方は、ことしの一月、故郷の大分でひっそり結婚式を挙げた。相手は旅館経営者の一人娘、籍も相手方に入れた。平たくいえばムコ入りしたわけで、人手不足の折りから、「早く別府に帰って家業に身を入れてほしい」が、先方の意向だった。しかし、緒方にも男の意地がある。三十九年ノンプロ日鉱佐賀関からアトムズの前身、スワローズに入団したが、過去四年間95試合に登板しながら0勝3敗。ほとんどが敗戦処理で、登板はもっぱら試合前、チームのフリーバッティングのときだった。くる日もくる日も打撃練習に投げつづけたら、たいがいの投手なら精神的にまいってしまうが、投げやりになるところだ。が、緒方はそんな中にも、生きがいを見つける努力を忘れなかった。「フリーバッティングだっていいさ。オレは、アトムズ打線を押えることに生きがいを感じるヨ。オレの投げるタマが打てないで、どうして相手投手のタマが打てるものか」-。ふつう、フリーバッティングの投手は、まず打者の打ちやすいコースに投げ、気分をよくさせてやるものだが、緒方はカーブ、スライダー、フォークボールと多彩な変化球をあやつって、自軍の打者をから振りさせては喜んでいた。このいじわるが、いまごろになって生きてくるのだから、人の運命というものはわからない。ムコ入り先から帰省をうながす矢のさいそくも、言外にはどうせパッとした働きができないのなら・・・という意味が含まれていたことは否めない。ここで、緒方の意地がムクムクと頭をもたげてきた。「いまやめたいといい出したら、ガチョンのやつ、就職が見つかったから乗りかえたといわれるに決まっている。それはかまわないとしても、どうせやめるならひと花咲かせてやめたい」新婚早々の夫人を別府に置いて、単身上京、不自由な生活をしのびながら、がんばっているのも、このためである。やる気になった男はこわい。今シーズンの緒方はスピードも増し、変化球の切れも見ちがえるほどよくなった。だからこそ、四日の巨人戦に、別所監督は、石岡のリリーフに、ためらわず緒方を主審に告げたのである。
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安藤治久

2017-05-01 20:46:32 | 日記
1964年

今シーズンの途中で阪急ブレーブスを任意引退した安藤治久投手(27)は、十八日から中日球場で中日のテストをうけていたが、三十一日で一応終了した。採否はまだきまっていない。中日が一日から五日まで東京で転戦する間、阪急が上京するため、中日では、そのときに米田、梶本につぐ第三の男といわれた投手をなぜ放出したのかなど、阪急側からくわしい事情をきき、採否をきめる。

中日ドラゴンズでは七日、さきにテストを行った阪急の任意引退選手、安藤治久投手(28)を採用しないことにきめ、本人に通知した。安藤は八月十四日からテストを受けていたが、中日では、来シーズンから支配下選手のワクが制限されることも考え合わせ「現在の安藤の力ていどでは・・・」と不採用ときめたもの。
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交告弘利

2017-05-01 20:29:38 | 日記
1968年

事態は最悪なのだが、月額十二万もらえる、というゼニの魅力には、だれも未練がある。選手たちの泣き笑いがはじまるのである。「ボクはまだ日本で野球をやれたのを、あえてこのリーグに踏み切ったのに・・・」と嘆いたのは、前阪神の左腕このリーグの主力投手交告(23)だ。なるほどかれ、交告クンは近鉄入りがほぼ決定的だった。「去年の六月、阪神がいやになって飛び出したんです。バッティング投手ばかりやらされ、飛んでくる打球でケガばかりさせられるんで、もうこわくなった。コーチにいじめられたんです。いじめられなければ、一軍の公式戦で投げる力はあるんだと、あの人も保証してくれたくらいですから・・・」そこで、自分から阪神に任意引退選手にしてもらったかれ、半年ばかりは東京の義兄を頼って出てきて、池袋でオニギリ屋の店を持った。ボールをオニギリに持ち変えて、なかなか繁盛したらしいが、その間にも野球への未練を捨てたわけではない。たまたまスポーツ紙で読んでグローバル日本チームの選手一般公募テスト、そのテストに駆けつけ、みごと合格したと思ったら、ほぼ同時にプロ球界から帰ってこいの通知である。以前から頼んであった近鉄球団の関係者から、「採用してもいい」のしらせがあったのだ。「でも、プロでやっても給料は知れている。ボクの阪神時代の給料は(五年間、零勝二敗)グローバルの最低保証(二十二万円)の半分ぐらいだった。グローバルならエースも夢じゃない。そうなれば働きによってはぐんぐん給料も上げてもらえると思ってね。それでアメリカにいくことに決めたのに・・・」目下見通しは真っ暗ときては、交告クン、泣き顔になるのもムリはないかも知れない。
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交告弘利

2017-05-01 19:49:51 | 日記
1963年(高校時代)

投手陣は豊富で右腕のエース交告が大黒柱、身長1㍍81㌢、体重73㌔から投げおろす球はスピードがあり、ドロップとシュートが得意。控えの日置、渕上はともに右投げでカーブを得意とするが、コントロールがよいだけに完投能力がある。このほか、右腕浜地が下手投げで巧みな火消し役を果たしている。

交告投手はそんなにいいかネ。

さいきんまでコントロールがなく、よく自滅していたが、いまは大丈夫。1㍍81の長身から投げ下ろす速球とシュートは大会でも五指にはいるよ。
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