1965年
八回まであぶなげなく投げていた鵜狩は完封勝ちを目前にして竜の救援をあおいだ。やはり完封は意識したそうだが、小淵に左翼席本塁打されてその夢も一瞬のうちに吹飛んだ。「打たれたのは内角シュートだった。いつもあのコースをついて成功しているのだが、きょうはヤマをはられたようだ」としぶい表情。そしてペナントレースもあとわずかだけに「完封より防御率が気になった」ともいう。試合前、古葉から「こんな不入りでは十年目のボーナスは出ないよ」とひやかされていた鵜狩だけに、完封勝ちで防御率をうんとよくしたかったに違いない。
八回まであぶなげなく投げていた鵜狩は完封勝ちを目前にして竜の救援をあおいだ。やはり完封は意識したそうだが、小淵に左翼席本塁打されてその夢も一瞬のうちに吹飛んだ。「打たれたのは内角シュートだった。いつもあのコースをついて成功しているのだが、きょうはヤマをはられたようだ」としぶい表情。そしてペナントレースもあとわずかだけに「完封より防御率が気になった」ともいう。試合前、古葉から「こんな不入りでは十年目のボーナスは出ないよ」とひやかされていた鵜狩だけに、完封勝ちで防御率をうんとよくしたかったに違いない。