1958年
大毎オリオンズはこのほど東京足立高のエース上条皇裕(たかひろ)投手(18)の入団を内定、近く正式契約する。同投手は、東京の右腕投手№1といわれる速球投手で夏の全国高校野球甲子園大会の都予選で準々決勝まで進出。日大二高に惜敗したが、予選五試合に奪三振50個を記録し、巨人、国鉄、大毎、東映をはじめとするプロ球団、石川島造船、大和証券、東鉄などのノンプロからもさそわれていた。さきに巨人入りした王選手とは今年オープン四試合に顔を合わせ、二安打をゆるしたが、4三振を奪っている。打撃もよく足立高では四番を打っていた。同投手の義兄が元毎日監督若林忠志氏と同じ(ペプシ・コーラ日本支社)ところから同氏のすすめで大毎入りが内定したもの。1㍍72、68㌔、右投右打。
上条投手の話 「早大か立大へ進学するつもりでしたが、家庭の都合でプロ入りすることにきめました」
大毎・松村代表の話 「上条君がウチに入団するよう二、三の方面から交渉していた。素質のある優秀な投手だそうで、ぜひ欲しい。まだはっきり決まったわけではないが、片岡スカウトの話によると東映は断ったそうだし、国鉄も影がうすくなったので九分通りウチへ来てくれるだろう」
足立高・中島野球部長の話「プロ球団のなかでは大毎がいちばん熱心に入団をすすめていました。上条はプロ選手としてはやや上背がないのが心配だが、球速とコントロールでは他のどんな高校生にも負けないでしょう。いいコーチがつけばもっとのびる選手です。学校の成績も二年生のときはクラスで二番、一学期は六番でした。むしろ進学させてやりたかったのですが・・・」
大毎オリオンズはこのほど東京足立高のエース上条皇裕(たかひろ)投手(18)の入団を内定、近く正式契約する。同投手は、東京の右腕投手№1といわれる速球投手で夏の全国高校野球甲子園大会の都予選で準々決勝まで進出。日大二高に惜敗したが、予選五試合に奪三振50個を記録し、巨人、国鉄、大毎、東映をはじめとするプロ球団、石川島造船、大和証券、東鉄などのノンプロからもさそわれていた。さきに巨人入りした王選手とは今年オープン四試合に顔を合わせ、二安打をゆるしたが、4三振を奪っている。打撃もよく足立高では四番を打っていた。同投手の義兄が元毎日監督若林忠志氏と同じ(ペプシ・コーラ日本支社)ところから同氏のすすめで大毎入りが内定したもの。1㍍72、68㌔、右投右打。
上条投手の話 「早大か立大へ進学するつもりでしたが、家庭の都合でプロ入りすることにきめました」
大毎・松村代表の話 「上条君がウチに入団するよう二、三の方面から交渉していた。素質のある優秀な投手だそうで、ぜひ欲しい。まだはっきり決まったわけではないが、片岡スカウトの話によると東映は断ったそうだし、国鉄も影がうすくなったので九分通りウチへ来てくれるだろう」
足立高・中島野球部長の話「プロ球団のなかでは大毎がいちばん熱心に入団をすすめていました。上条はプロ選手としてはやや上背がないのが心配だが、球速とコントロールでは他のどんな高校生にも負けないでしょう。いいコーチがつけばもっとのびる選手です。学校の成績も二年生のときはクラスで二番、一学期は六番でした。むしろ進学させてやりたかったのですが・・・」