プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

内山和巳

2018-12-11 23:51:29 | 日記
1957年

昨年国鉄入りした一年先輩の茂木も六尺豊かな投手だが、彼も1㍍77、68㌔という大型である。得意は長身を利した速球で、一試合平均13本の三振を奪っている。注目をあびたのは昨年秋の県下大会で決勝まで進出したからで、その力強い投球は群馬県屈指と賞された。彼は打撃も四番を打つほどすぐれている。春の大会で4打数4安打、本塁打1本を記録したことがある。中日は投手として内山を迎えたが、内山は将来西沢のような強打者になりたいと言っている。早朝のランニングを欠かさない努力家でもある。
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高野一彦

2018-12-11 23:34:28 | 日記
1957年

三振か四球かといった荒っぽい投手だがその野性味がまた彼の魅力でもある。春の九州大会県予選で4試合に48三振を奪い、本大会でも長崎西を4安打に完封。対久留米商戦では六回まで無安打の好投を見せ、久留米商の好投手手島と互角だったが、七回突然コントロールを乱して自滅した。夏の予選でも北部の代表となりながら第二次予選の二回戦で制球難から敗れた。このように調子にひどくムラがあるのは、投球フォームが未完成なことと、短気なためである。1㍍75、72㌔。体力に不足はないし外角低目をつくカーブも鋭い。フォームが安定してシュートストレートにコントロールがつくと東映の新威力となろう。
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木下隆

2018-12-11 23:28:22 | 日記
1957年

大洋の権藤の後輩である。権藤とは逆に右投で、投手経験も少ない。しかし1㍍87、71㌔と権藤よりはるかに体力にまさるだけに将来が楽しみだ。夏の県下予選では準々決勝に進出、三池工に1-0で惜敗した。得意の球は権藤同様ドロップで、かなり威力がある。だがストレートにノビのないのが惜しい。これは下半身が弱く、上手投げのフォームにバネがないからだ。まずランニングなど下半身の鍛錬につとめ、腰を中心にした柔軟性のある投球フォームをつくりあげることが大切。第一戦に立つのはまだ二、三年先のことだろう。
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小松俊広

2018-12-11 22:28:19 | 日記
1957年

春の選抜大会で早実の王と優勝を争った小松は、病後で練習不足を懸念されながら小倉、八幡商、倉敷工の強敵をなぎ倒したのは立派だった。1㍍76、71㌔の左腕投手で、腰が安定しているのが特徴で、コントロールが案外いい。手首が少しかたく、投球は高目に浮き勝ちな欠点もみられたが、腕がよくのびているので球のノビがいい。ドロップも大きく鋭い。ミートのいい倉敷工打線を2安打に押さえたあたりのピッチングは頭脳的でもあった。夏は決勝で高知高に1-0で敗れ、再度甲子園出場の夢を破られたが、将来性は十分。頭脳型のサウスポーとして成長するだろう。
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楢崎量

2018-12-11 22:03:05 | 日記
1957年

1㍍85、67㌔の左腕投手。ことし40試合に登板して24勝7敗、まずまずの成績。上体が柔らかく、コントロールのいいのが特徴。内角をつく速球も悪くないが、大きく落ちるドロップに威力がある。武生市長杯で二試合を完投し、与えた安打2本、三振24を奪った。このとき連続9三振の奪取を記録、評判を高めた。気の弱いことと、ピッチングが単調に流れるのが欠点。スピードを一段と増すことはもちろんだが、ピッチングのコツ、つまり配合の研究がこんごの課題だ。
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佐藤好夫

2018-12-11 21:30:56 | 日記
1957年

東北高校界№1投手である。春の選抜大会でも1㍍85、75㌔の巨体を利した速球で甲子園ファンに注目されたが、春の東北大会三試合完投無失点(優勝)夏の予選では36インニングス連続無失点、古川工にはノーヒット・ノーランと花やかなレコードを残している。ちょっと手に負えないほど球質が重いことだ。西鉄と体力とその点を大いに買ったのだが、プロではさらにスピードを増し、コントロールをつけないと通用しないだろう。これは重心の移動の悪い等級フォームを改良することで進歩しよう。まず下半身の鍛錬が必要。投球フォームが立派になれば恐ろしい大型投手になる。西鉄入団を監督と相談しないで決めたため、野球部を除名になったのは気の毒だったが、新しい意欲に燃えて成長してほしい。
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前田修二

2018-12-11 21:20:43 | 日記
1957年

高校球界では有名でない高萩高だけに前田投手の存在も余り知られていない。しかし一㍍76、71㌔、筋肉たくましい将来性のある速球投手である。一試合に三振を17個15個を奪ったほか、二度ノーヒット・ノーラン・ゲームを樹立している。この夏の予選でも県下ではマークされたが、準々決勝で流感にやられ、注射をうっての出場も甲斐なく土浦三高に敗れた。カーブなどの変化球は余り投げず直球一本やり、投げれば投げるほど調子が出てくるという精力派。ただ投球フォームに柔か味のないのとムキになるのが欠点。二、三年後に期待していい投手だろう。
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木村勝男

2018-12-11 21:04:37 | 日記
1957年

岐阜県下では定評のある好守好打の三塁手。1㍍70、70㌔。三塁手として体力も不足はない。県下の優勝はいつも清沢の岐阜商にさらわれていたが、カーブや低目の球に強い彼の打撃には好投手清沢も警戒していた。夏の予選で木村は17打数9安打して打撃賞をもらい、三岐大会でも対四日市高戦で逆転打を放って気を吐いた。ハワイ選抜チームの来岐にはもちろん選抜されて活躍している。守備もベース寄りをやや苦手としているが、前と三遊間には強い。大垣北橋監督は将来性は十分で、コーチしだいではうるさい中距離打者として、一年ぐらいのちには出場できるだろうと期待している。本人もライバルには埼玉大宮高の亀田君(国鉄)だと張切っている。
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村上毅

2018-12-11 20:53:14 | 日記
1957年

1㍍72、68㌔、左投、ことし13勝5敗、防御率1・61の好成績をあげている。この夏県下予選で決勝まで進出しながらバックの失策で敗れた。投球はスピードボール一本やりで、シュートがいい。内角をつく左腕特有のクロス・ボールも威力がある。ただカーブとコントロールに甘さがある。打撃も通算打率0・323で捨てがたい味を持っている。県予選の準決勝で2点本塁打を放つなど長打力に富んでいる。足のおそいのが気になるが、彼の打撃を伸ばす手もある。
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梅原武男

2018-12-11 20:42:25 | 日記
1957年

全国的には無名だが、プロのスカウト仲間には大分マークされていた。国鉄に進んだのは国鉄と宇野監督のファンだったためという。1㍍77、74㌔、右投右打で、スピードを生命とする本格派。シュートが得意という魅力のある投手である。茨高監督もそのスピードで球威は高校では一流といっている。多賀高から15三振を奪い、夏の予選では水戸一高の平出投手(西鉄入り)と投げ合って敗れたが、八回までこの強敵を2安打に押さえ、10三振を奪った。肩にやや力の入る投球フォームをなおせば、タフだし、バネもあるので、まだまだのびる投手。
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西岡巌

2018-12-11 20:36:12 | 日記
1957年

東京では早実の王につぐ好投手といわれている。昨秋以来43試合に登板、254インニングの成績が奪三振275、与四球142、被安打131、自責点53点というから優れたものだ。1㍍71、71㌔、体力があり、スピードを生命とするがナックルが得意。一試合平均10個以上の三振を奪ってきたあたり球威のあることを示しており、ノーヒット・ノーランを二度記録している。ただ制球力にやや難色があり、こんごの努力が望まれる。
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長田裕之

2018-12-11 20:27:19 | 日記
1957年

左投手では珍しい横手投投手。春の九州大会で25インニングに28三振、うち対唐津戦では毎回、全員の17三振を奪い、甲子園でも三国高と埼玉大宮高から各12三振をとっている。右の横手投は左打者を苦手とするように、左のそれも右打者には不利である。にもかかわらず長田がこれほど三振をとれるのは1㍍79、67と体力があり、球が速いうえに、手元でよく伸びるからだ。これは腕がよく伸び、スナップがきいていることを証明するもの。カーブも悪くないし、コントロールもいい。素質のある有望投手の一人だ。
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永井亮

2018-12-11 20:16:12 | 日記
1957年

無名だが魅力のある左腕の速球投手である。県のある役員は「南関東の一流、やや制球難だが速球には高校生ばなれした威力がある」と批評していたが、たしかに球は速い。連続9三振奪取のほか一試合22個の三振奪取記録をもっている。1㍍79、70㌔と体格も大きいうえ、体質も柔軟で、手首も強い。コントロールがないのはワンマン・チームの悲しさで、打たれまいとする気持のあせりからであろうが、足、腰などの下半身の発育不全も原因だ。投球フォームさえ安定してくれば、あるいは豪快なサウスポーに成長するかもしれない。本人も金田を目標に張切っている。
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白野清美

2018-12-11 20:05:53 | 日記
1957年

もとは投手だった。二年生の春に初めてマウンドを踏み、三振を奪って完投勝利を飾ったというがその後、打撃を買われて野手に転向した。1㍍75、75㌔、高校生にしては大へんな馬力の持ち主だ。使用バットは二百六十匁から七十匁という。これは普通の高校生より二、三十匁重い。そのバットをぶんぶんふり回すというから力だけはすでにプロ級である。南海の練習に参加したとき、フリー・バッティングだったが、中村投手の速球を8本スタンドにたたき込んだだから大した脚力だ。ことしの打率は2割7分、荒っぽく確実さに欠けるが、努力しだいでは案外の掘出しものになろう。
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板敷保

2018-12-11 19:51:08 | 日記
1957年

清水谷高といっても大部分の人は知らないだろうが、昨年夏の大阪府下予選で浪商と決勝を争ったことがある。そのとき板敷は一塁手で八番だったが、ことしは投手で四番を打ち、チームのワンマンだった。ことしの成績は23勝5敗、そのうちには完全試合や延長戦後の逆転サヨナラ本塁打という輝かしいレコードがあるというから立派である。この夏の予選も、貿易高を無失点、山本高を1点に押えて三回戦に進出したが、名門水野高に力投むなしく1-0で負けた。1㍍82、73㌔の体力を利した投げおろしの直球は速い。投球のコツをのみこめば楽しみの多い選手だ。
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