プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

山野本忠志

2019-08-30 22:14:41 | 日記
1959年

やや上り坂の西鉄が首位南海を平和台に迎えて先発させたのが三年生の山野本。意外だったが山野本は七回投げて被安打は数発の五本という好投で西鉄を勝利にみちびいた。八回から稲尾と代ったが、強力な南海打線を手玉にとったピッチングはみごと。
「三回目の登板なんだが、きょうの先発はわかっていた?」
山野本「きのうから先発をいわれていました。南海相手でも別に固くなるようなことはなかった」自信があったからこそ固くならなかったのだろう。
「勝負球は?」
山野本「外角のシンカーでした。南海はこの球を引っ張ってくれて途中から楽になりました」このシンカーが外角によくきまり、南海の右打者は引っ張り凡ゴロを重ねていった。
「2ストライク後によくスロー・カーブを投げていたが、意識して投げている?」
山野本「意識して投げています。このカーブは二軍戦で投げてきたらほとんど打たれなかったので、これならやれると自信がわき、きょう使ってみました」
たしかに南海の打者も打ちあぐんでいた。そのカーブを投げるときモーションが少し早くなるが、球がおそいのでタイミングを狂わせるのに効果があった。
「杉山に二本、左前に打たれたが」
山野本「二本ともシュートです。私の場合左打者が恐ろしいとは思いませんが、ふしぎによく打たれますので、気をつけて投げないといけませんね」
山野本のようなサイドから投げる投手は左打者に弱い。今後研究の余地が多分にある。
「捕手の河合さんのサインどおりに投げたんです。河合さんのようなベテランのいうことはそのままきいてよいと思いますから」
河合がいてこその好投だと思うその河合は「シンカーが低目によくきまり、私のサインどおり投げてきた。球はそう速くはなかったが、南海打者が早いカウントでひっぱってきたので助かった」といっていた。
「きょうの調子は最高のものと思うか?」
山野本「春のオープン戦の方が調子はよかった。だが打たれた球が真正面にいくことが多くツイていたんです。一つ間違えば裏目、裏目と出て打たれるものですが、ラッキーだったと思います」と謙遜したが、打者のタイミングを狂わせうまく外角を攻めたあたり、ラッキーだけとはいえないピッチングだった。
「君の投球フォームは?」
山野本「シンカーは少し低目から、直球は少し上から、カーブは上から、と投げわけています。サイドより少し上から投げた方が投げやすいんです」
「きょうでプロ入り初勝利だね」
山野本「大毎に一敗(八月十八日・後楽園十七回戦)してナニクソと思った。かえってあのとき負けたのがよかったと思います。やはり初勝利の味は格別です・・・」
愛媛県新田高からプロ入りし、二軍でのまじめな練習がやっとみのってきたというところだ。1㍍79、72㌔、右投右打、二十一歳。
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ミケンツ・ボトラー

2019-08-30 21:33:57 | 日記
1959年

「野球は八分どおりバッテリーで決まる。これまで近鉄をみてきて、まだまだバッテリーが弱いということを痛感している。だから投手一人、捕手一人とすぐ戦力になるものが二枚欲しいもういまになってそんな選手はノンプロにもいないのでアメリカに求めているんだ」とキャンプ中に千葉監督が語っていたがその意向にそってこのほど近鉄へ外人二選手の入団が確定した投手のグレン・ミケンツ(27才)と捕手のロナルド・ボトラー(25才)がそれである。ミケンツ投手は30年のモントリオール(3A)をふり出しにロスアンゼルス(PCL)-ビクトリア(2A)と上がったり下がったりの成績だったが、昨年最下位のビクトリアで9勝をマークした健投が認められて、今年はPCL(シールスでおなじみのパシフィック・コースト・リーグー大リーグと3Aリーグの中間的存在)への昇格が約束されていた。182㌢、97㌔という立派な体格で、その右腕からくり出す速球はさきに来日したサディナ(南海)に劣らぬものといわれている。あちらではわずかなウォーム・アップで登板できるところから、もっぱらリリーフ投手として珍重されていたが、近鉄では先発、救援両面で活躍することだろう。ボトラー捕手は31年から33年までの三年間、ポートランド(PCL)で強打強肩の好捕手として鳴らしてきた。ミケンツに劣らぬ182㌢、90㌔のがん丈な身体の持主で、球界垂えんの大型捕手である。大柄なわりに細かい神経の持主で投手のリードもうまいとのふれこみだ。しかも昨シーズンは打率・281をマークし、打率もいいというのだからこたえられない。
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谷車明

2019-08-30 21:11:02 | 日記
1958年

阪神では近大中退の谷車明(たにぐるまあきら)捕手(20)と契約、四日付で連盟から公示された。七日から出場できる。1㍍78、71㌔、右投右打、背番号55。
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玉井英紀

2019-08-30 21:10:15 | 日記
1958年

愛媛県今治西高の玉井英紀投手(17)=1㍍72、66㌔、右投右打=は、このほど西鉄入りが内定した。同選手はさきの高校野球県予選では不調のため二回戦で大洲高校に敗れたが、県下高校野球では随一の速球投手といわれ、今春から西鉄、巨人をはじめ、ノンプロ、大学などから勧誘されていた。

玉井投手の話「いろいろ考えで郷土の先輩重松さん(二軍監督)のいる西鉄を選びました。稲尾投手を目標にがん張ります」
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江渡辰郎

2019-08-30 20:52:11 | 日記
1958年

近鉄では兵庫県尼崎高江渡辰郎投手(18)=1㍍85、63㌔、右投右打=の入団が内定した。同投手は昨秋岡山南高との試合でノーヒット・ノーランを記録している。
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