1984年
往年の山口高志ばりのダイナミック投法が、阪急によみがえった。リッカーからドラフト二位で入った小林敦美投手(22)=179㌢、74㌔だ。まだ六分程度のキャッチボールなのに、梶本投手コーチは「速い球が投げられるフォームなのがいい。ひじの使い方もうまい」キャンプで鍛えるのが楽しみといいたげ。高校(宇部鴻城)、社会人時代とも、華やかな球歴はない。リッカーでは、阪神に入った中西の陰で中継ぎ。「しかし、プロでは負けません」といい切るのは140㌔台の威力を持つ速球に自信を持っているからだろう。百メートルを11秒5、6で走るバネも貴重。高校時代は足が遅い方で、社会人に進んでから速くなったとか。運動能力の開発余地はたっぷりありそう。上田監督の期待も「一年目から戦力になって欲しい」密度の濃い練習に、疲れもうかがえるが、一人になった夜の5㌔のロードワークとシャドー投球を欠かさないあたり、「一年目」にかける自覚は十分だ。
阪急はドラフト2位の小林敦(宇部鴻城高ーリッカー)が四回から初登板。五回には不規則安打もあって1点を失ったが制球のいいカーブで3三振を奪うなど実力の片りんをみせた。
二番手の新人小林敦(22)(リッカー)が中継ぎで好投。140㌔前後の直球を武器に攻めの投球をするのがいい。
1986年
阪急、小林敦。球が高めに浮き3本塁打はいずれも高めのストレート。いいカーブを持っているのにこれでは一軍は苦しい。