1978年
いったん別府鶴見丘高に入学したが、「本格的に野球をやりたい」と、二か月後に別府大付属高に転校。二年までは遊撃手、三年になってからは投手。練習試合を含む三年間の通算成績は打率3割7分3厘、本塁打30本。特に二年秋から三年夏にかけては4割7分2厘を打った。内野手としては守備範囲が広く、遠投百十㍍と強肩。ベース一周14秒で投攻守三拍子そろった選手と高く評価されていた。日本ハムは、内野手としてリストアップ。家庭は造園業で学校の成績もトップクラス。別府市青山中出身。
井上選手の話 プロ野球は小さい時からのあこがれだったので、本当にうれしい。日本ハムはいい球団だと思う。入団を前提に話を進めたい。当分は二軍だろうが、歯を食いしばって練習に耐え、四年後には一軍で活躍したい。高校出で活躍している阪神の掛布選手が目標です。
プロ野球・日本ハム球団が内野手としてドラフト三位で指名した別府大付属高野球部の井上晃二選手(17)=別府市荘園北町の園団地=の入団の発表があった。契約金千八百万円、年棒二百四十万円(いずれも推定)同校野球部ではすでにドラフト外で佐野浩一捕手(18)も同球団入りが決まっており、二人のプロ野球選手が誕生した。井上選手は身長176㌢、体重73㌔、右投げ、右打ち、二年秋から三年夏にかけての十九試合で、打率4割7分3厘、本塁打8本を記録、守備範囲が広く、ベース一周13秒8と俊足。攻走守三拍子そろった好選手と高く評価されていた。二年まで遊撃手、三年からは投手だった。瓜生勝同球団スカウトは「井上選手のプレーは二年生の時から見ていた。バッティングなど粗削りなところはあるが、プロ向きの好選手だ。将来、日本ハムの二遊間をつくる選手になってもらいたい」といっている。一方、佐野選手は178㌢、78㌔、右投げ、右打ち。強肩、好打の捕手で、井上選手とは青山中野球部時代からの同級生。この日、同校で行われた井上選手の入団発表にも同席し、「井上君と一緒に入団するのは心強い。レギュラーを目指して二人でがんばる」と話していた。
井上選手の話 プロ野球を志望していたので、高く評価してもらってうれしい。厳しい世界だろうが、努力すれば、それだけのものが得られると考え、入団を決めた。日本ハムの実情はくわしく聞いた。いい球団だと思う。目標は掛布選手(阪神)佐野君とも励まし合って、レギュラーを目指す。