プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

足利豊

2021-05-04 14:55:55 | 日記

1992年

プロ二度目の先発となった7月8日のロッテ戦で、なんとプロ初勝利を完封の離れ業。「やっと、社会人時代のピッチングが出来ましたよ」と足利は最高の笑顔を見せた。そして「やっぱり、先発がいいですね。この次からローテーションに入れるように頑張ります」と続けた。開幕から足利は中継ぎが主な仕事で、毎試合ベンチ入りしていた。そんな足利だけに、完封勝利を飾った後、「先発の方が楽ですよ」と思わず本音も出た。足利のいう「楽」とは肉体的、スケジュール的な楽さではもちろん、ない。「中継ぎで投げる時は勝っている時も負けている時も、もう1点もやれない、というせっぱ詰まった状況ばかり。でも、先発だったら6、7回を2、3点に抑えればいい、といった余裕を持てますからね」(足利)この足利の特徴はアンダースロー特有の打者の手もとで浮き上がるストレートとシンカー、緩急2種類のカーブで打たせて取るピッチング。その辺の事情を一番心得ている権藤投手コーチも「大した決め球を持っているわけじゃないから、足利はどちらかといえば先発タイプ」と先発・足利を強調する。しかし、悲しいかな。足利には実績がない。7月8日の初勝利後の登板が4回途中KOでまたまた、足利は中継ぎに降格してしまったのだ。後半4試合は中継ぎ、その間足利は「いつかは先発の頭数が足りなくなる。必ずチャンスが来る」と、その日を待ち続けた。「いつも、先発ピッチャーはいいなあ」という羨望の眼差しで先発組を見つめながら…。その一方で、足利は先発・足利をアピールすることも忘れていなかった。後半戦初の先発となった西武遠征。足利は試合前の50㍍走で、すべて6秒台をマークした。このハッスル走が権藤投手コーチの目に止まったのだ。「足利は、次のロッテ戦で先発が足りないのを知ってたんですよ、それに、自分がロッテに相性がいいことも分かってますからね」(権藤コーチ)巧みな演技?で8月15日のロッテ戦の先発を勝ち取った足利はまたも、完封勝ち。「今日は足利の勇気のあるピッチングがすべて」と田淵監督を喜ばせた。だが、「前科」があるだけに指揮官も足利を百パーセント信頼はしていない。「足利は次が大事。この次負ければ、ローテーションにきっちり入れるよ。それに、ロッテ以外のチームにも通用するかも問題だな」(田淵監督)同世代の若田部や村田が先発ローテーションで投げているのが、足利の励みや刺激になっている。足利の「一人二役」はチームが望んでいることではない。足利の先発としての独り立ちは、首脳陣の待ち望んでいることなのである。

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小石澤浄孝

2021-05-04 12:52:39 | 日記

1995年

小石沢(盛岡大付)の速球は目を引く。180㌢、76㌔で、肩幅の広い体格。強気の性格も投手向きだ。球が高めに浮く癖がなければ、攻略に手こずるだろう。

主戦小石沢は140キロ前後の速球と切れのいいカーブ、スライダーを持っている。岩手大会は5試合39回投げて失点2、奪三振45。

小石沢はカーブを決め球に被安打1、10奪三振。

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北川哲也

2021-05-04 09:29:49 | 日記

1999年

ナックルボールと打者のタイミングをはずす絶妙な間(ま)。ドライチの素質がついに開花した。今季は先発ローテーション定着をめざしジャンプの年。

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服部文夫

2021-05-04 09:27:30 | 日記

1992年

契約金4500万。九州ノンプロ球界屈指の本格派の定評あり。140㌔以上は出るストレートに加え、シンカーを有効的に使う。打者に真っ向から挑んていくピッチングは小気味よい。ちょっとした細工を使えば、もっと幅が出てくる楽しみな新人だ。

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東瀬耕太郎

2021-05-04 09:23:33 | 日記

1990年

ドラフト1位佐々木主浩投手がオープン戦3試合に登板し、6イニング無失点の力投。開幕一軍を手中に収めたが、もうひとり、逸材ぶりをアピールしたのが、2位指名の東瀬耕太郎投手だ。こちらの方は、3月28日のイースタン教育リーグ(対巨人戦)に先発。これがプロ入り初登板だったが、そんなハンデはみじんも感じさせない投球で、4回を3安打無失点に抑えた。「適度な荒れ球で、打者も打ちづらそうだった」と中塚政幸二軍監督は合格点。もっとも、東瀬本人は「つい大学野球を思い出しちゃったもんで‥」と、試合中に外野の方を向いて「ツーアウト~」と声をかける初々しさも披露した。一、二軍と舞台は違うが、頼もしいルーキー・コンビ、今後が楽しみだ。

ルーキー東瀬がうれしいプロ初勝利をあげた。これまで味方の援護がなく惜しいところで白星を逃してきた。ようやく5度目の先発で味方が一回に5点のプレゼント、6回を2失点に抑えて待望の白星だ。「調子はよくなかったけれど、5点もとってくれたので落ち着いて投げられた」安田信託銀行に就職が内定していたものの、エリートサラリーマンを捨ててプロの世界に飛び込んだ。「今年は一軍で投げられると思っていなかったので…」と喜びに声が震えた。加茂川から渡されたウイニングボールを握りしめた東瀬は「まだ勉強することがたくさんある。まずスピードをもっと 速くしたい」と意欲十分だった。

地味だといわれ続けた大洋ナインにも、威勢のいい若者が登場した。ルーキー・東瀬耕太郎投手のこと。真っすぐでグイグイ押し、向こうっ気の強い投球を披露する。威勢のよさは、野球に取り組む姿勢でもいえる。「自分が大学(明大)4年のとき、下級生の投手との投げ合いになると絶対負けられないって力み返ったもんでした。いってみれば今の自分は負けてもともとの下級生の立場ですからね。思い切ってやるだけです」と実に潔い。プロ入りしても自らのことを「自分」と呼ぶ、最近では珍しいくらいの硬派。須藤監督も「何とか(先発で)使えるメドが立ったね」と、合格印を押している。来季、新浦が抑えに回る構想もあり、東瀬は野村に続く先発左腕の役割を担いそう。「自分も来年が勝負だと思ってます」と、すでに来季に照準を合わせている。

1997年

8回2死から代打・山口を4球で仕留めて、大洋(現横浜)時代の90年の10月10日以来、2492年ぶりのプロ2勝目。「えっ、ぼくじゃないでしょう。佐々岡の方が長いイニング投げてるのに…」

2000年

横手の左腕から速球を投げ込む。「球の威力は、まだまだあるし、中継ぎとして十分通用する」と梨田監督も惚れるほど。ワンポイントなど貴重な左の中継ぎに期待も大きく、出番は多くありそうだ。広島、中日などを経て、近鉄が5球団目。この世界結果が全てという厳しさは身を持って体験済み。「来年の事は考えない。ここが野球人生最後のつもりで、恩返しをしたい」と全力投球。

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