プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

山根雅仁

2021-05-26 20:43:04 | 日記

1993年

高校の投手では平井(オリックス指名)平田(中日指名)と並んで大器の呼び声が高い。今夏の甲子園では1回戦で修徳に0-2で敗退したが自責点はゼロ。横手投げの球威は潮崎(西武)二世と評判だった。140㌔を上回る速球、シュート、スライダー、高校では横の変化だけで押し切ったが、潮崎のようにシンカーを身につければ、縦の変化が大きな武器となる。69㌔のスリムな体だが、下半身を鍛えれば、まだまだスピードは増大しよう。横手の速球が145㌔となれば、打者は上手投げの150㌔級に感じる。「腕の振りがしなやかで手首が強い。地元の選手でもあり、なんとしてもほしかった」(備前スカウト)「横手からの直球の威力は最近の中国地方では見当たらない素材。プロで落ちる球を覚えれば、バネがあるだけに楽しみだ」と佐伯スカウトは話している。

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日笠雅人

2021-05-26 20:43:04 | 日記

1995年

中日7位指名の新日鉄君津の日笠雅人投手は「うれしいと同時に大変だな、と感じました」と喜びを話す。直球は最高144㌔、得意球はスライダーで制球重視と、緩急織り交ぜた投球が日笠の持ち味。今季は先発から抑えまで何でもこなし「どこでもいけます。ピンチにも動じない粘り強さをアピールしたい」と、もう気分はドラの一員だ。左投手王国の中日に、また楽しみな左腕が一人増えた。

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長見賢司

2021-05-26 20:37:09 | 日記

1990年

189㌢、75㌔の大型右腕・長見に期待が集まる。新チーム結成から35勝(9敗)をマーク。落差の大きなカーブは、かなり打ちづらい。「腕の振りがよくなり、スピードが出てきた」と後藤監督。

伊丹西のエース長見(三年)が評判通りの好投を見せ、飾磨工に完封勝ちした。奪った三振が11個。散発的に許したヒットは5本だが、当たりそこねの内野安打が2本も含まれているからまずまずの内容といえる。「春はヒジが下がって悪いクセが出ていたが、きょうはいい時のフォームで投げられたみたい。後半はほとんどストレートで勝負できましたから自分でも納得しています」というのが長見の自己採点。ただ奪った三振数が多くてもスリーボールになったケースが5回もあり、投球数が多かったのはいささか気になるところ。

川西明峰は伊丹西・長見のスピードボールとカーブに全く手が出ず六回まで三人ずつの攻撃。

伊丹西のエース長見があわや完全試合の好投を見せた。惜しくも七回、川西明峰の畑木に左前へもっていかれ夢は消えたが、二つのダブルプレーもあって相対した打者は毎回三人ずつの二十七人。最後の九回は九番バッターできっちり締めくくった。「六回の守りについた時に自分でも意識しました。畑木君には内角を降らそうと真っすぐで狙ったんだが…。きょうはストレートの走りが悪かったので前半は変化球を多く投げたのがよかったみたいです」と大記録達成が消えたことなどまったく気にしていない口ぶり。それよりも「みんながよく守ってくれた」と9個もの遊ゴロをファインプレーもまじえ見事にさばいた野村遊撃手らバックの好守を改めて見直したよう。伊丹西の後藤博雄監督は「なかなか頭の切れる子で、自分の調子を見てピッチング内容を切り替えたのはさすが」と教え子の好投に目を細めていた。

西武の鈴木スカウトは二十六日、兵庫県伊丹市の伊丹西高を訪れ、ドラフト1位指名の長見賢司投手、父親の司氏(41)、学校関係者に指名のあいさつをし、夜には大阪府箕面市のステーキハウスで条件(契約金六千万円、年棒五百万円=推定)を提示した。長見側から即答は得られなかったが、基本的に支障はなく、次回の交渉(日時未定)で入団が決まる可能性が高い。長見は意中の球団に1位指名されたとあって「指名された時よりもうれしい。支障は何もありません。(気持ちとして)西武の長見はもう始まっています」とはやる心を抑え切れない様子。鈴木スカウトは「本人のほっとした姿を見て僕もほっとした。二、三年先には一軍に出てきてほしい」と将来性の豊かな右腕に期待を寄せていた。

1991年

ー今年の二軍公式戦での成績は0勝3敗0Sでしたが、黒潮リーグの10月16日対ダイエー戦で初完投初完封しましたね。

長見 公式戦で勝っていなかったので、この黒潮リーグではとりあえず1勝をすることが目標だったからよかったです。カーブは教育リーグに入ってから投げられるようになって、高知に入ってからは10のうち7つは投げられるようになった。それが完封できた要因でしょう。

ーカーブを覚えたことで投球に幅ができた?

長見 今年の6月ぐらいからカーブを投げ始めたんですが、僕のカーブは全くストライクが入らなくて、相手打者は変化球は打つ気なしで、速球ばかり狙ってました。7月31日の日本ハム戦では、斎藤(浩行)さんに本塁打を打たれたうえに、サイン・ミスをして代えられたんです。ここからガタッと使ってもらえなくなって、カーブのコントロールをつけろと森(繁和投手)コーチにいわれたんです。

ー森コーチからどんなアドバイスがあったのですか?

長見 9月の初めから、練習後、森コーチに残されて、マンツーマンに残されて、マンツーマンで握り方とか、こう投げたらいいとか…。森コーチのカーブを投げてる感じですよ。

ーカーブの習得で、得意の速球が生きてきたわけですね。

長見 そうですね。カーブを見せ球に、フォーク、最後は速球でドン!という組み立て。これがあったから初完封ができたのでしょう。やっぱりボクは三振を取りに力で押すタイプ。森コーチからは最初はスピードをつけろといわれていて、9月6日の対大洋戦で148㌔をマークしたんです。だからあとはコントロールだけなんですが、ボクは、体が開いて投げるクセがあって、それだと対角線上に投げられないんですよ。体を開かないように、左足を真っすぐ打者に持っていって、球を切る感じで投げているんです。

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