寺本哲治

1950年

巨人では十三日準登録の寺本選手を本登録とした。背番号32、寺本哲治（20）内野手

二軍のリード・オフ・マンで二塁手で一番を打っていた五尺五寸五分、十七貫で大きいほうではないが、満廿歳、すばらしい将来性には定評がある和歌山県田辺市会津町の家具屋（寺本鉄之助氏）の長男、田辺高出身で一昨年は現巨人の南や早大の岩本とともに甲子園選抜大会に出た、テニス、体操が得意で、体操では中学時代全日本の順位にランクされたこともある、野球は戦後はじめてで、田辺高では外野手、昨年四月巨人入社いらい内野をやっているが、攻守にすばらしい、妹も田辺高のテニス選手というスポーツ一家だが今春本紙に寄せた「巨人合宿日記」でもみられるように文章もうまい。