1956年
故障から久しくスランプ気味だった南海の小畑投手は、この夜ひさびさに六回1/3投げて東映を三安打に抑え、手ウスな南海投手陣に明るい希望をあたえている。昨年暮に右足首を負傷、なおったと思えば今シーズンははじめから右ヒジの故障になやまされようやく六月中旬になおったが、あまりよくなかった。今夜で黒星なしの七勝目。だが「スピードが落ちたので今は何を考える余裕もありません」とはいうものの五百匁肥えて二十貫あまりという彼を、山本監督は宅和、円子、戸川など若手投手陣が縦割れの折から、その復調は文字どおり救世主的な存在だといっている。松井捕手も「スピードがなくなって投球に幅がついてきたスライダーで整え、シュートで勝負するのも昨年なら全然やらなかった芸当だ。ちょっと小畑のピッチングはおかしくなってきましたよ」と喜んでいた。今年で五年目。
故障から久しくスランプ気味だった南海の小畑投手は、この夜ひさびさに六回1/3投げて東映を三安打に抑え、手ウスな南海投手陣に明るい希望をあたえている。昨年暮に右足首を負傷、なおったと思えば今シーズンははじめから右ヒジの故障になやまされようやく六月中旬になおったが、あまりよくなかった。今夜で黒星なしの七勝目。だが「スピードが落ちたので今は何を考える余裕もありません」とはいうものの五百匁肥えて二十貫あまりという彼を、山本監督は宅和、円子、戸川など若手投手陣が縦割れの折から、その復調は文字どおり救世主的な存在だといっている。松井捕手も「スピードがなくなって投球に幅がついてきたスライダーで整え、シュートで勝負するのも昨年なら全然やらなかった芸当だ。ちょっと小畑のピッチングはおかしくなってきましたよ」と喜んでいた。今年で五年目。
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