プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

伊藤則旦

2016-07-24 14:36:27 | 日記
1955年

今シーズンの登板三度目という毎日の新人伊藤が八回和田功にバトンを渡すまで近鉄を二安打に抑える予想外の力投をみせ、打線も一回山内の二点本塁打で先制点をあげ、七、九回にも加点して快勝した。永井は投球に変化がなかったうえに球が浮きすぎた。毎日はそこをたたいて一回荒川博が左前に深く流し、これをピンカードが後逸する不手ぎわがあったのち、山内は2-3後高目のシュートを左へたたき込んだ。四回途中から救援した武智文の慎重な投球でやや沈黙していた毎日も七回呉が四球、島田の左翼線安打をピンカードが再びそらす間に呉がかえり、伊藤も右前適時打してダメ押し点をあげた。伊藤は立ち上がりボールが多かったが、回を追うごとに落ち着き、五尺九寸の巨体から重い速球と小さいシュート、カーブもよくきまって主力を故障で欠く近鉄を牛耳った。八回原四球、戸口には中前へ打たれ、はじめてピンチを招いたものの和田功が近鉄の反撃を封じた。近鉄がこう打てなくては完敗するのも当然だった。

近鉄を七回まで一安打に封じた伊藤投手は愛知県海部郡佐屋村出身、今春津島高を出て、ただちに毎日に入団、グリッター・オリオンズのエースとしてイースタン・リーグに活躍。六月二十二日難波での対近鉄十一回戦に榎原投手のリリーフとして公式戦に初出場、これが三度目の登板である。長身からの速球とドロップが武器。五尺九寸、二十貫。右投右打。十八歳。

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