プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

後原富

2013-03-24 07:05:16 | 日記
二番の座へ挑む三年生後原

松木御大期待の実戦向きのバッター

「出来たら今年は二番を打たせたい。実戦向きの選手だし、きっと期待に応えてくれると思う」と松木監督に大いに買われているのが外野の後原(せどはら)である。伊藤キャンプでも連日張本、大杉の中心選手に負けずシャープなバッティングを見せている。この後原、駒大から入団した三年生。一七〇センチ、七五キロと小柄で二年目まではそれほどパッとしなかったが、昨年イースタンで二割八分五厘(四位)三ホーマー、二十四打点をマーク、これが認められて終盤一軍戦でも活躍、一時は五割近い高打率をあげ皆川(南海)からプロ入り初ホーマーするなど若手の有望株として売り出してきたホープさんだ。後原は「プロ選手はチャンスが欲しくてもなかなか巡ってこないもの。その点ボクは恵まれている。今年を逃したら、野球生命は終わりだと思って頑張る。ファイトなら誰にも負けないつもりだから、死に者狂いでやりたい。絶対このチャンスはものにしてみれる」と二番の座に賭けている。「とにかく二十二日(対大洋、草薙)から始まるオープン戦に勝負する」という後原が、どんな打ちっぷりを見せるか、ファンにとっては見逃せないもの。

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戸口美嗣

2013-03-23 20:21:19 | 日記

初のマウンドが最後

心臓病のためやむなく球界を去る戸口(阪神)

晩秋の紀州で心を打つドラマが演出された。紀三井寺での阪神-近鉄オープン戦でのことである。舞台は1-1で迎えた九回近鉄の攻撃も二死、あと一人アウトにすれば・・・という場面だった。阪神ベンチから村山監督が出てきて主審に投手交代を告げた。力投する谷村のあとをうけてマウンドに上がったのは見慣れぬ背番号61.左腕から力いっぱい投げたが、3球目を佐藤に左前へヒットされ、打者一人で上田にバトンを渡した。その若い投手がベンチへ引き上げ、帽子を取って村山監督以下ナインに一人一人ていねいにあいさつをしたとき期せずしてベンチから拍手が起こった。目を真っ赤にしたその投手は熱いものが胸の底からこみ上げてくるのを感じると、そのままうなだれてしまった。地元和歌山・笠田高出身の戸口実嗣(19)の故郷で、プロ入り初め、そして最後のマウンドを踏んだシーンだった。スタンドでは両親が万感を胸に、わが子のユニホーム姿に食い入るように見つめていたのが印象的だった。戸口は昨年十一月テストで阪神に入団した。この一年間、ほとんどバッティング投手だったが、希望に燃えていた。その戸口に今秋の健康診断で冷たい判決が下った。心臓肥大。このまま野球生活をつづけると生命にもかかわる。医者の宣告にさからうことはできなかった。「人生は長いんだ。お前はまだ若い。最後に地元で両親に晴れ姿を見てもらって再出発するようにー」村山監督の温情が若い戸口の身にしみた。「きようという日は一生忘れることができないでしょう」戸口はないんの温かい激励に何度も目頭を押えた。
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近藤義之

2013-03-23 20:06:28 | 日記
最後の三軍頑張れ

近鉄三軍の近藤投手、南海へトレード

トレード会議(十一月二十六日)で南海は四人の選手を指名した。そのなかに近鉄の近藤義之投手(左投げ左打ち)がいた。いまでこそすっかり忘れ去られた存在になったが、この近藤投手こそ近鉄が実験した第三軍のただ一人の生き残りである。四十二年夏、当時の芥田球団社長はかねてからの念願である第三軍を設立した野球の好きな少年を集め、そのなかから行く行くチームを背負って立つ選手を育て上げるのがねらいだった。三、四年先にメドを置き、十数人の第三軍は登録外とはいえ、芥田社長の情熱でバックアップされて意欲手に野球に取り組んだ。そのなかに中原中学三年生の近藤少年もいた。しかし第三軍構想はしょせん夢にすぎなかった。技術の伴わぬ彼らは一人抜け、二人去り四年目のことしまで残ったのは原野と近藤の二人だけ。その原野も八月には競輪選手に転向した。昼は練習、夜は定時制の高校に通学しながら、がんばったただ一人の近藤は来春卒業するが、卒業を待たずして南海へのトレードが決まったのである。最後の近藤が去って第三軍は完全に消滅した。しかし南海という新天地で生まれ変わった近藤がどんな働きをするか。「精神的にもろい欠点」(江田前コーチ)を克服するかどうかにかかっている。頑張れ最後の第三軍-。
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宇佐美敏晴

2013-03-21 20:57:52 | 日記

第二の菅原二軍に現る

一軍昇格も間近の宇佐美(巨人)

坂崎(映)、田中(巨)、アグリー(洋)といった一軍のベテラン級がこのところファームの試合に連日出場しているが、「二軍にも素晴らしい速球投手がいるんだネ」と巨人・宇佐美のスピード。菅原につぐ成長株といわれているこの宇佐美、西条高出身の二年生だが、プロ入り一年目の昨年は、僅か一試合それも一イニングしか投げない無名のピッチャーだった。ところが今年に得意の速球を駆使してエースの座を奪っているのだから、その成長ぶりはとにかくすごい。手取り足とりで育てている北川コーチは「スピードは完全に堀内以上。カーブの切れもいい。楽しみの多いピッチャーだョ」と目を細めている。巨人は来季、ベロビーチ・キャンプへ若手メンバー三人を留学させるが、いまのところこの宇佐美などは№1候補にいうところ。「カーブに自信はあっても、速球のコントロールがまだまだ」という宇佐美だが、一軍のベテラン級の舌を巻かせているその快速球だけでも将来性は十分。
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豊永隆盛

2013-03-20 21:51:26 | 日記
戦力には遠い豊永(中日)

中日のルーキー豊永が五月中旬から戦列に復帰した。四月末にヒジを痛めて以来十日ぶり。ようやく本来のピッチングを取りもどし、最近になって本格的な投球練習を開始した。ウエスタン・リーグにおける豊永の投球内容は、2試合に登板して11回2/3、11安打7三振無四球、防御率3.57。近鉄戦で1敗を記録している。投球内容で一見してわかるのは、無四球で示されるコントロールのよさ。この制球力と安定感を首脳陣が買っている。「からだ(1メートル、75キロ)の割りにスピードのないのが欠陥。腕の使い方がシャープでないのが原因だ」中山二軍コーチは期待と不安が五分五分だという。豊永はスライダーとカーブに加え、最近フォークボールを研究中である。まだ試合で投げられる状態にはなっていないが、これもスピード・ボールをマスターしてこそ効果が出るであろう。

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相本和則

2013-03-20 19:11:22 | 日記
少数精鋭主義で効率よく運んでいる伊東キャンプで日拓のルーキー相本内野手の株が急上昇中。強肩とシャープなバッティングは文句なしの二重丸というわけ。「高橋博の出来いかんによるが、場合によっては阪本を三塁に回してショートで使って見たい。癖のないバッティングはどこもさわる必要がない。それに大橋(阪急)より球筋が素直。あれなら少々深いゴロでも十分殺せる」と、田宮監督もぞっこんの惚れよう。相本はドラフト三位でノンプロ三菱キャタピラ出身。中肉中背でナインの中では目立った存在でないが、野手組十人の中へ大抜てきされただけに、攻守の動きは抜群。目下は「カットプレーやサインプレーの型を覚えるだけでクタクタ。精神面でもの凄く疲れます」と音を上げているが、第一線出場の話になると意欲満々。「左投手は大好きだし、もし使って貰えれば代打でも何でも文句は言えません。カーッとくるといい結果が出るんです。今からボックスに立つのが楽しみです」とホープさんらしい口ぶり。鉄砲肩と好打で日拓名物の内野手になる楽しみな一人だ。
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新屋晃

2013-03-20 14:02:44 | 日記
新屋(日)は小粒でもピリリ

一軍選手の森中が常連になったり、投手の日高(広島商、四年目)が三塁を守ったり・・何やらツギハギだらけの感がある日ハムにあって一人気を吐いているのが、二年目の新屋内野手(鹿児島・照国高)。1㍍70と小柄で下位打者ながら、目下2割9分(二十八日現在)、14打点でベスト10上位に頑張っている。地味な存在だが「バッティングに確実性が出てきた」と、首脳陣も着実な進歩ぶりにはタイコ版。「快足が売り物」という割りには盗塁は物足りないが、山椒は小粒でピリリ・・というところ。外野手の島津、大室らと並んで日ハム・ヤングの中のホープさんには間違いない。終盤戦の活躍ぶりが楽しみな一人である。
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谷哲男

2013-03-20 11:53:15 | 日記
心臓男谷投手への期待

二年生の谷投手が、キャンプの紅白戦でも、ドシドシと登板して、なかなかいいピッチングをやっている。シュート気味に、内角へ決まる速球、外角へスライド気味に入る球は、かなりのスピードがあり、くせがあるので打者にとっては打ちにくい。「おいっ、どうした。そんなにコントロールが悪くてはとても一軍で投げられないぞ」ときどき、ボールの数が多くなると近藤コーチがど鳴りつける。すると、うしろを向いた谷は、赤いシタをペロリと出し、なにいってやがんでえといった顔で負けていない。コントロールがもう一つよくならないのは、多分に彼の性格にあるが、たしかに谷は若手選手のなかでは、ヒョウキン者で通っている。彼がいるあたりはいつも、笑い声が絶えず、にぎやかなので若手選手の間では人気者。

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乗替寿好

2013-03-20 11:36:09 | 日記
防御率第一位は乗替(太)か

ところで防御率第一位投手への最短距離にいるのは乗替(太平洋)だ。四日現在、防御率0.53で断然トップに立っている。もともと左腕の稀少価値を買われてドラフト二位でプロ入りしたホープだが、球威不足から伸び悩んだ。「でも、いまはスピードがすべてでないことがわかりました。カーブと落ちる球をうまく生かし、内角の速い球を効果的に使うようにしているのがいいでしょう」こういって自信を取り戻し、好投している。奥田直(中日)五十嵐(近鉄)らが追いかけているが果たして・・・。最多勝利投手では、一軍入りした宮本(阪急)の7勝を岡田(近鉄)伊藤(南海)有田(広島)らが抜き去ることが出来るだろうか。

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岸勝之

2013-03-20 11:03:04 | 日記
大洋の新人の岸が、二十七日の川崎球場での対サンケイ戦の対サンケイ戦に、サンケイの中心打者に打たれて、散々なデビューぶりを見せた。この岸、歳は十八才で、1メートル八十二、七十四キロの体格は抜群として、もうひとつ抜群なのな、年齢に似合わぬ髭男で、とても高校出だてとは思われぬ面構えで、「オッサンくさいルーキー」といわれているほど。そのくせ、気は至って弱く、「徳武さんや豊田さんの顔を見たら固くなっちゃって・・」と、みじめな初登板の感想も弱気まる出しである。
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山崎武昭

2013-03-19 22:03:58 | 日記

十年目エース山崎に期待(日拓)

法大のエースから鳴り物入りで入団しながら、一軍戦よりファームでの登板が長かった日拓の山崎が調子を上げてきた。すでに対ヤクルトオープン戦で初勝利(五回を無安打、5三振)をあげているが、今年から上手と横手の両方から投げるため、ピッチングに幅が出てきた。それも右打者には上手、左バッターには横手という変則投法。「ボクの腰の回転はもともとサイドスローに向いているんです。左バッターに横から投げるとヒザ元に食い込み効果が上がるんです」と山崎。日拓には金田、新美、森中ら右の
好投手はいるが、左は中原勇、小坂、保坂とドングリの背比べ。「今年は入団以来、最高に調子がいい。きっといいピッチングを見せますよ」という山崎に十年目の左のエースを期待したいもの。法大の同期でロッテへ入団、その後プロボウラーに転向した龍隆行前投手が、一流のプロにのし上がっているだけに、山崎も、この辺でひと踏ん張りして欲しいものだ。
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伊藤正信

2013-03-19 20:40:22 | 日記

期待のルーキー伊藤 

社会人での経験を生かし、ハーラーダービーのトップ(4勝1敗)

球種・・シュートの威力は相当なもの

やはり社会人野球(富士重工)でもまれただけのことはあった。伊藤(南海)が順調に勝ち星を重ねている。対広島④戦で先発、7回0/3で9安打を打たれ初黒星を喫したが、4勝1敗でトップ(三十日現在)を突っ走っている。「あいつは熱心だからよくなる」と首脳陣も期待している。南海の場合、ホームグラウンドの大阪球場での公式戦は必ず見学するように義務付けられているが、伊藤の研究熱心さは相当なもの。スタンドの一角で見ていても試合が白熱してきて、投手と打者の緊張した勝負どころは、わざわざネット裏の球筋のよく見えるところへ降りて来て眼を輝かせながらみている。「いい勉強になりますよ。生きた教材ですからね」と真剣そのものだ。キャンプではかつてのチームメイト野崎と同室になり、プロの先輩からプロ野球の知識を吸収しようとドン欲なまでに聞き出していたが、野球に取り組む姿勢は立派だ。「球威は江本につぐものを持っているんやから、生かしたいな」野村監督も優れた素材を生かす日を待っている。問題は2ストライク取ってからのツメの甘さだ。いい球を持っており、シュートの威力は相当なものだが、使い方がもう一つだ。それでも本人は自信を深めている。「コントロールが甘かったんですが、だんだんよくなってきました。いつも自分のピッチングをするように心掛けていますが、思い通り投げられる回数も増えてきているし・・」あと一息というわけだ。一軍入りする日も近い。
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金島正彦

2013-03-18 21:53:08 | 日記
後半最も注目の根性男・金島

後半戦、最も注目する選手は・・・アンケートを関係者にぶつけると決まってトップに出るのが金島内野手(巨人)だ。某スポーツ紙の選手名鑑には「物おじしない性格で早くもナインに溶け込んだルーキー」と書いてある。武相高から専大(一年で中退)を経て、一昨年の十月、練習生として採用され、昨年末のドラフトで七位に指名されてやっと背番号「57」を貰ったばかり。ところがリーグ戦に出始めるや、ボカスカと三割を超す打率をマーク。1㍍75、70㌔内野手としては中柄だが、攻守ともに中々図太い。J・オールスターにあっさり選ばれ、結果は1打数ノーヒットに終ったが「今は河埜さんを追い越す」とやる気も十分。練習生出身の根性男に期待したい。

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河井昭司

2013-03-18 21:01:44 | 日記
台頭するか河井(ヤ)

「ファームの外野陣が足りないので試合のメンバーを備えるために取りました」と三原監督がいっていた河井外野手(前広島)がジリジリ調子を上げている。目下、ベスト10の五位(3割1分)という成績は好調ぞろいのヤクルトでは、杉浦、植原、八重樫につぐ第四位の成績、やや荒っぽさはあるが、チャンスに強く、シャープな振りは早くも中心選手といったところ。この河井、広陵高から地元のカープへ入団して五年間は、ファーム暮らし、しかし、昨年のトレード会議でヤクルト首脳陣に買われ移籍したもの、イースタンでも今年は移籍組が大活躍で富田(南海-巨人)矢部(巨人-大洋)甲斐(西鉄-ロッテ)安田(大洋-ロッテ)らがハッスルしているが、河井はその№1「中々、実戦向きの好選手。もう六年生だし、野球の呑み込みの早い。かけがえのない主力」と田口監督の評価も日増しに高くなっている。新天地に移って台頭した選手が多いだけに河井のこれからの頑張りに期待したい。
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中村正義

2013-03-18 20:21:17 | 日記
台湾遠征した太平洋は、連日24度を越す好天に恵まれ、順調に日程を終え帰国した。稲尾監督によると「数々の成果があった」らしいが、秘密兵器が生まれたのも、その一つ。ドラフト外で入団した新人中村捕手(東芝)がそれ、パワーのあるバッティングで一軍入りの足場を固めつつある。中村が台湾遠征に参加したのは、いわゆる投手陣の相手を勤めるカベ要員としてだったようだが、紅白戦で代打に起用され、豊田から豪快なホームランを飛ばし、一気に株があがった。捕手陣にはベテラン宮寺と若手の片岡がいるが、どちらも決め手を欠き、併用を余儀なくされているので、中村は新戦力として期待されているのだ。「ドラフト外だといっても、阪急の河村のような例もある。ウチの中村も将来が楽しみだ。投手の加藤初についで捕手でもドラフト外から有望なのが出てくれば、ウチのスカウト陣の優秀さを証明することになる」と首脳陣はハナ高々だ。

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