女房がサイコーに幸せになった日

2021年02月11日 | テレビ

63歳の妻と68歳の私は高卒で、双子の息子たちを育てて社会の底辺を歩いてきた。
私は現在、がんになり、治療のために仕事を辞め家にいる。
妻は東京の会社まで2時間かけて通勤している。
専業主婦に憧れ続けてきたあのひとがです。
そんな女房に私は、申し訳ないという気持ちでいっぱいです。
あのひとは、65歳になって年金が全部もらえるようになっても働くといっている。
私は女房に幸せになってもらいたいと心から思う。
今、私が5時45分に起きて台所を温風ヒーターで暖め、お湯を沸かしてコーヒーを淹れる。
6時に妻は起きてくる。
女房が6時40分に出勤してからゴミをまとめて、部屋を掃除する。
天気がいい日は布団を干し、洗濯機も回す。
しかし晩飯は、18時半に仕事から帰ってきた女房が作る。
私が作るより、あのひとが作ったほうが効率がいいのです。
女房に幸せになってもらいたいのですが、私はなかなかそれを実現できない。
そんなくすんだ毎日の女房に、先週ひとつのメールが送信されてきた。
昨年の夏、女房があるテレビ番組に応募メールを書いていた。
一次審査に通ったので、写真を送ってくれ、というメールだった。
私は、女房に頼まれ写真を沢山撮り、それらから選んで33枚の写真を送った。
日曜日、番組スタッフからまたメールが来た。
「写真をありがとうございます。これから会議をして決めます」
それだけで彼女はもう、たいへんだった。
といってもまだ番組に採用され、テレビ番組に出られるわけではなかった。
それが今日の午後、女房のスマホに番組スタッフからメールが届いた。
「あなたの企画を、番組で取り上げることに決まりました」と。
もう、女房は大よろこびです。
あんなによろこぶあのひとを見ることは、このところなかった。
来週のある日、番組スタッフがうちに来るという。
もう、女房はサイコーに幸せという状態だった。
そんな彼女を見ていて、つくづくよかったなと私は思った。
私の力では、女房をあんなに幸せにはできないでしょう。
今のところ、どんな番組かは書きません。
放送日が決まりましたら、ここに書きたいと思います。

コメント (2)
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