キッド

2021年02月17日 | 映画

今日の午後1時からNHKBSPで放映されたチャップリンの映画「キッド」を観た。
この映画を私は20歳の頃に観ていた。
あの頃(1972年)、チャップリン映画がいくつもリバイバル上映されていた。
私の記憶では、それらが池袋の文芸坐で上映されたときに私は観たと思う。
今日、あらためて「キッド」を観て、私はほとんど内容を覚えてなかった。
ここまで記憶がないと、自分の記憶力のなさにあきれます。
その分今日は、「キッド」を新鮮な気持ちで観られたんですが・・・。

朝の散歩の途中で貧しい男が、街のビルの裏に捨てられている赤ん坊を見つけてしまう。
その赤ん坊は若い女が育てられなくて車に捨てた子だ。
その車を2人組の男が盗むが、赤ん坊に気づき、ビルの裏に捨てた。
その子を貧しい男が拾い、通りかかった夫人のベビーカーに乗せる。
夫人は自分の子の他に赤ちゃんがいることに驚き、その子をおいた男に持って行くようにいう。
男はその子をもとあったところに戻そうとすると、警官が見ていた。
男はまたその子を拾い上げ、すれちがった男に預ける。
その男は貧しい男を追いかけるが見失う。
困って赤ん坊をベビーカーにおく。
戻ってきた女が驚く。
歩いてきた貧しい男に赤ちゃんを持って行くようにいうが、男は知らんぷりをする。
そこにまた警官が通りかかる。
それで男はしかたなしに、赤ん坊を抱いて行く。
途方に暮れて貧しい男は、道ばたに坐り込む。
その子の胸のところに手紙があった。
「この赤ん坊をよろしくお願いします」
男はその子を育てることにした。
そして5年後・・・。

素晴らしい無声映画の展開です。
むりのない状況説明が的確に伝わってくる。
これが100年前に作られた映画なんですね。
子どもを演じた子役の子がすばらしい。
チャップリンの映画を作る才能・気迫に圧倒されました。

コメント
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