9時に手術室まで看護師と歩いて行く。
その前に看護師が、待合室にいる女房に会って行くように言ってくれた。
コロナ禍で家族は、病室に入れない。
待合室に後ろ向きに坐っていた女房に、看護師が声をかけた。
互いにマスクをつけた女房と私は、小さく手を振った。
病室にベットに寝かされたまま戻ったのが、10時25分だつた。
心電図のパットが胸に貼られている。
点滴、尿管があり、計器のセンサーで指を挟まれている。
看護師が、いろいろ整えてくれる。
T字帯、紙おむつを直してくれる。
20代の女性にこんなことさせて、申し訳ないと思ってしまう。
看護師の仕事はたいへんだと思う。
看護師が去ってから、女房が顔を出した。
「少しだけ、いいと言われたんだ」
おれは「ありがとう」とだけ言った。
12時ぐらいには、麻酔がまだ残っていて、下半身が動かなかったが、14時には腰が動くようになった。
血糖値、血圧を計りにきた看護師が、水を飲んでいいと言ってくれた。
美味かった。
昨日の夕食から何も食べてない。
おいしくない病院食でも、待ち遠しいです。