徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

カザフスタン料理の夕べ

2005-11-14 19:22:40 | 料理
カザフスタンの友達がディナーに招待してくれた。カザフスタンでは主食は白いパンで、3食パンを主食に食べる。

作ってくれたのは、数種類のサラダと餃子のように小麦粉で練った皮で野菜やひき肉を包んだもの。かなりおいしかった。香料などは使っていなく、とてもとても普通の家庭料理、という感じで、みんな食べ過ぎていた。

食べ終わった後、みんなでゲームをした。カザフスタンでは大勢が集まって食事をした後よくするメジャーなゲームだそう。説明をしているときに、ブルガリアとドイツの女の子も、「似たようなゲームがある」と言っていたので、少しずつ形を変えていろいろな国で遊ばれているものなのでしょう。

ルールはとてもシンプル。ゲームをコントロールする「親」と夜中に市民を殺す「マフィア」とそのマフィアを捕まえる「警察」を1人ずつ決める。

親以外の人が目を閉じ(夜)、その後、マフィアだけが起き、誰かを殺す。マフィアが寝た後警察が起き、寝ている人のうち1人を指差し、親がその人がマフィアかどうかを教える。

朝が来てみんな目を覚まし、市民会議で誰がマフィアかを推測する。殺された人には発言権はない。「誰々が怪しい」と話し合い、多数決でマフィアと思われる1人を決め、その人を殺す。また夜が来る、というのを繰り返す。

マフィアが市民会議によって殺されれば、誰も殺されずに朝を迎え、マフィアの負け。最後の2人までマフィアが残れば、マフィアの勝ち。

警察の役目は、途中でマフィアが誰なのか分かったときに、市民会議でより多くの同意を得てマフィアを殺すこと。と、同時に無実の人を守ること。市民会議では警察でない市民もあれこれ推測するので、無実の人を殺してしまうこともあるので。

最初は「面白いのかしら」と思ったけれど、楽しくて夢中になってしまった。そして、こういうゲームを通して「相手を説得する方法」を体得していくのね、と思った。警察がマフィアを見つけたら、他の人が違う人を指していても説得して多数決で勝たないといけない。そのときに、どう相手を説得するのか。

例えば、「彼の位置からだと動かずにその人を殺すことができる」「寝ているときに隣の人が動いた」「親と話をしているのが聞こえた」「彼女は市民会議のとき、いつもは真っ先に発言するのに今回はしゃべらない」などなど理由を見つける。

要は、間違った理由でも相手を説得してしまえばOK

こうして小さい頃からディベートの能力をつけていくのでしょう。ゲームなので間違っても全然悪くないし。

私は2回マフィアをし、2回とも勝った。贈られた言葉は「パーフェクトサムライ」だった。