喝! ~since 2005~
ごく普通の日記と、旅行・登山・資格試験・家庭菜園などの個人的備忘録
 



今年の夏は山形県へ。東北はこれまでいろいろ旅行したが、山形県だけはきちんと観光したことがなかったので山形県のみにフォーカスして2泊3日のプランを立ててみた。山形では一番行きたいと思っていた山寺を始め羽黒山五重塔の特別拝観や加茂水族館など興味のあるところがたくさんあったので期待づくし。



唯一の懸念は大型台風10号が旅行中どんぴしゃで影響するということで、ここ1週間はずっとチェックしていた。幸い山寺を登る1日目には影響がほぼないようなので、あとはなんとか乗り切るしかない!



プロローグ(6:10出発)


朝5時に起床してまずは台風情報チェック。最悪15日に影響を受けようものなら嵐の中さすがに山寺は登れないからどうしようと思っていたが、運よく今日は晴れてくれそうです。でもフェーン現象で日本海側はかなり気温があがるらしい。あまりに暑い中、山寺歩きってのもしんどそうだ。。

(いわきJCT 7:30通過、郡山JCT 8:07通過、村田JCT 8:58通過)


常磐道~磐越道~東北道~山形道といくつもの高速を乗り継いでいく。関東は曇っていたが、東北に行くにつれ晴れ間が。山形道に乗ったときには快晴になっていたが。。。



笹谷峠にさしかかるところでどんよりした天気に。なるほど。笹谷峠で雲が停滞しているんだな。この向こうはきっと晴れて居るはず!



予想通り見事に晴れていました。天候って面白いですね。雲も高い山は越えられないわけか。新潟で関越トンネルをくぐるとそこは別世界というのと一緒だな。

しばらく進み、山形北ICで下車。出発は遅れたけど、途中SAで休憩寄らなかったし、思ったより早くついてしまったな。午前中であれば早いほど天気が良さそうなので、セブンイレブンで軽くご飯を買ってさっそく山寺へ。




①山寺(10:10-12:40)


駐車場は有料であればたくさんあるが、一番近そうなところへ停めた。山寺って山形市中心よりは涼しそうなイメージだったけど、ここもフェーン現象の影響か暑い!こんな中階段を1000段以上登れるだろうか??この後後ろの掘りっこにりっくんが落ちて唇を切ってしまうのだった。登る前でも足元注意です。



まずは根本中堂にお参り。ブナ材の建築物では日本最古らしい。山寺には御堂がたっくさんあるのでどのお堂がどういう目的・役割で建てられているのかを把握しきれないです。お寺が好きな方は予習が必要です。布袋様は触られすぎなのか、ツルッツルでした。



少し進むと、冷たい玉こんにゃくが!普通はおでんみたいな感じだけど、夏はこういう食べ方もいいですね。「山の上だと飲みものが高いから、ここで買っておくのがオススメだよ!」とおじさん。そうですね、少し買っていこう。



山門へ。大人300円、4歳以上は100円。良心的な値段設定だこと。ちなみにりっくんは今日4歳になりました!入山にお金がかかるということは、それだけ認められたってことだ!



さて、五大堂まで行くと1000段あるらしいが、おそらく陽菜もりっくんも「だっこー」となるだろう。果たして初っ端から自分持つだろうか?



と思ったら、意外と涼しい。風も心地よいし、子供も頑張って登ってます。



平安初期の磨崖仏とかもある。これはすごいな。原型こそとどめていないが、1000年前に彫られたものがここまで残っているとは。夏はセミの声も聞こえ、雰囲気あります。「閑さや岩にしみ入る蝉の声」芭蕉は、ここ山寺でこの句を詠んだと言われています。こんな神秘的な山の中でセミの声を聴いてれば、そういう気持ちになってくるのも分かります。自分は句には起こせませんけどね^^;



弥陀洞。大分の磨崖仏にありそうな雰囲気。



記念堂まできた。ここから見える開山堂と納経堂が1つの撮影スポットです。納経堂はひび割れた岩の上に建っており地震でも来たら危ないんじゃないかと心配になってしまう。

(11:20 開山堂着)


五大堂に行く前に、開山堂で一休み。開山堂の軒下から吹いてくる風が最高に気持ちいいです。だいたい大人の足で1時間くらいとのことなので、割と良いペースで進んでいたのだと思います。



五大堂へ。開山堂からすぐのところです。



五大堂からの眺め。自然に囲まれたいい景色です。



五大堂の中は人であふれ返っていたからあまりゆっくりは取れないけれど。後はこれだけの人数が入って、耐荷重は大丈夫かと思ったな。そんなに丈夫そうな建物でもなさそうだし、底でも抜けたらと思うとドキドキしてきます。御堂の上には大量の名刺が!景色だけでなく、上を見てもいろんなお札が貼ってあったりして面白い。



華蔵院の方を回って下山。山の上にも御朱印があったけど、全部書いてもらっていたら時間もお金もかかるので、今回は根本中堂だけにしておきました。



休憩所でアイスを食べて、そろそろ出発しますか。思ったよりあまり腹が減ってないが、次なる目的地、天童市へ向かいます。



さくらんぼ園とリンゴ園が大量に出現。さすが山形県!実はこの後山形名物冷やしラーメンを食べる予定だった「さたけ天童店」が、行こうと思っていた店が品切れで仕方なく天童の将棋タワーで昼食を食べることにした。




②天童将棋タワー(13:05-14:20)


ホームページで見たよりはあまり目立っていない。というかタワーとはどれを指すのか(将棋のオブジェかな?)



ここは将棋の絵入れをしたり、蕎麦打ち体験をしたり、観光というよりは体験系に力を入れているようだ。実は台風が来て外の観光ができないようだったら、ここで将棋の駒に文字入れでもするかと思っていたが、そうならなかったのは、ありがたいこと。今回は昼食を食べて少し見学していきましょう。メニューはお盆仕様でお得なセット商品もあった。



やばい完全に頼みすぎてしまった感がある!



名物冷やしラーメンがあったので注文。うん、おいしい。ラーメンが冷えているので、氷水でしめたように、麺がコシがあって食感良し。でもチャーシューはいただけなかったな。氷水なので脂肪が固まりローソク食べてるみたい。冷やしラーメンのチャーシューは脂が少ない部分を使うに限るな。でも全体としておいしかったです。



売店では将棋の駒などが売っており、やはり天童と言ったら将棋だなという感じだった。町の中を散策しても将棋の駒がたくさんあって楽しいようです。そういえば昼食のソバざるも将棋の形をしていたな。



ふと天気予報に目をやると、フェーン現象の影響で山形や新潟の海沿いでは40℃を超えているらしい。山形市もどうりで暑いわけだ!外に出て芭蕉庭園へ。短いですが庭園を散歩できます。



ただあまり人が入っていないのか蜘蛛の巣が張っていて歩きにくい!妻と陽菜は車で待機することに。珍しくりっくんは、「冒険する!」んだそうだ。奥には野生のアスパラらしきものが生えていた。



提案の全体像。飛び石の方は蜘蛛の巣が多いので注意です。
さて、続いては東根にある子供の遊び場へ。山形県はお寺や神社は多いが、子供がそれだけだと飽きてしまうから一工夫してます。




③さくらんぼタントクルセンター(14:40-16:15)


多分山形観光で、ここに訪れる人はそうそういないはず。そう、行って見て分かったが、市民会館みたいな感じです。緊急外来の医者も。子供が思いっきり遊べるけやきホールなるものが、この建物の一角にあります。



けやきホールに入ってみるとびっくり、結構高さのあるあそび場になっています。受付で名前の登録だけしたら無料で好きなだけ遊べる。これはいいですね!でも高さからか、陽菜もりっくんも最初はハシゴを登っていたが途中で怖くなって結局降りてきた^^;仕方ないので階段で上がります。他にらせん状のスロープもあります。



てっぺんには大滑り台が。見ていると結構なスピードで滑っています。陽菜はこれ無理じゃないかと思ったが、予想に反して滑ろうとしてる。でもやっぱりスピードが速いのが怖いのか、しっかり滑り台を掴んだまま降りていた。摩擦で熱いんじゃない??



りっくんもいろいろ頑張ってました。家で3段のジャングルジムで遊んでいるからか、こちらでもジャングルジムに興味津々。でもなんだか10段くらいあるかなり巨大なジャングルジムだ。これさすがにできないか?と思ったけど、パパがやったらやるというので、大の大人が10段くらいあるジャングルジムをくぐりながら降りたのでした。りっくんもちゃんとついてきました。思ったより高かったからかちょっと固まっていたけど頑張ったね!



他にも網であそんだり、山の上を走ったり大分疲れました。子供も楽しいって言ってたし、いい遊びスポットだなと思いました。県外からくる人も結構いるそうです。普通に観光地の1つなんですね。



疲れた後は暗くて涼しい部屋で休んで、そろそろ出ましょうかね。名前シールを柱に貼ってくださいとのことですが、すごい数のシール!たくさんの子供がここで遊んでいるんですね。冬は冬で病気とかちょっと心配な気もします。いいところでした。

続いて東根の大ケヤキへ。けやきホールという名前がついていることからも、東根小学校にあるけやきは日本一らしく、近くにあるのだから見ていこうと思います。サクランボの生産が日本一の市であると思っていたらケヤキも日本一か、すごい市だな。



④東根の大ケヤキ(16:20-16:30)


こういう一本ものの巨大木はたいていが出落ちで、こんなもんかで終わってしまうのだが、ここのケヤキは確かに大きい!これは近づいてみてみたい。



ということで小学校に侵入!不法侵入とかにならないか周りをよく見てみたら、普通に観光用途で入れるっぽい。むしろようこそ、とか学生手作りの案内パンフレットが用意してあってとても良心的な雰囲気だった。



校内の別の角度からもう一枚。風が吹くたびに「ザワザワザワ…」と葉がこすれる音が聞こえ、なんとも風情を感じます。目を閉じて木の葉の音を聞いていると癒されますね。この状況なら、夏らしい暑さも悪くないです。



けやきの説明。樹齢1500年以上とは驚きです。元々は2本あったのですね、でもこんな大きさの木が2本あったら、小学校の敷地内にはちょっと置いておきにくいでしょうね。



小学校の近くには池もあって、常夜燈みたいなものがいくつも立っていました。風情ある光景です。普通に周りは住宅地だけど、この環境気に入りました!



さて、ここからは本日の旅館である肘折温泉方面へ長旅です。東根を出て…



何度かこけしに歓迎されどんどん山奥へ入っていきます。



日本で最も美しい村連合に加盟している大蔵村へ。ここでは日本の棚田100選に選ばれている四ケ村(しかむら)の棚田があるので、ちょっと見ていきます。何だかせまい道に入ってきました。




⑤四ケ村の棚田(17:40-17:50)


最初、どれが棚田なのかいまいちわからず、道の終わりまで来てしまった。立ち入り禁止ですと??車を出て少し確認しようとするも、虻が飛んでいてドアを開けにくい。



ちょっと戻って棚田を確認。これは、、思っていたよりはすごいものではないな。能登の白米千枚田を見たときは感動しましたが、こちらはちょっと。。展望台とかから見るとまた違うのか?



ちょっと高いところからも見れたのでパノラマ写真を撮ってみた。夕日が差し込む棚田とかきれいそうだけど、日没に少し間に合わなかったな、残念。ということで、ようやく本日の宿へ向かいます。




⑥若松屋村井六助(18:10チェックイン)


狭い道を抜けて若松屋村井六助に到着!さっそく荷物を降ろしてチェックイン。台風の影響もあってかお盆なのに4~5組しか宿泊していないっぽい。貸切風呂があるんだが、これなら余裕を持って入れそうだ。こちらの女将さんの兄弟が帰省しているらしく、りっくんと同じくらいの年の子がたくさんいるんだそうだ。



部屋へ。なんとこの旅館、クーラーがない!確かに山間部の民宿や旅館は真夏でも30℃行かないからクーラー入れていないところあるんだよな。でも最近は山間部でも30℃軽く超えるし、実際今日の猛暑の後では完璧30℃はあるだろう^^;これは厳しい夜になるかもしれない、その時思ったのだった。



⑦温泉街散策(18:30-18:50)


さて、温泉街の楽しみと言えば1つは散歩。夕暮れ時の肘折温泉を散策してみます。若松屋村井六助の足湯。この辺はどの旅館も源泉や足湯などを持っているようで、各旅館の入り口にそういった施設が整備されていた。



ところで今日はお盆。この時期ならではの提灯のようなものが各旅館に飾られていた。この提灯は芸大の人が作っているらしく、毎年変わるらしい。過去の作品も含めて観覧できるひじおりの灯というイベントをやっていて、夕食が終わる頃の時間になるとにぎわうらしい。



自分も展示部屋に上がって見させてもらった。個性ある作品があるが、何といっても提灯が色鮮やかできれいですね。癒されます。



こちら郵便局と上の湯。上の湯は公衆浴場だが、一般の入浴時間は過ぎてしまい入れなかった。



奥に進むと川の側に出た。先に足湯があるようだ。



その手前に源泉が!散策おもしろいわ~。



足湯発見。さすがにこの時間はいませんね。逆に居ても怖いけどw飲泉は飲もうかと思ったけど、帰ったら夕食だしやめておいた。さて宿に帰って食事の時間です。

夕食(19:05-19:55)


夕食は個室で。隣の部屋に案内されゆっくり食べられました。ここの料理は、最近泊まった旅館の中でも一番といっていいくらいおいしい内容だった。和牛のすき焼きも最高だし、刺身もうまい。煮物なども手が込んでいて見た目も味もとてもよかった。



それなのにりっくん、あまり食べようとしません。これだからりっくんは食事つきにするのは怖いだよなぁ。。デザートのパイナップルとミカンだけ、頂戴頂戴いってたくさん食べてた。すごい偏食っぷり!


貸し切り風呂(20:10-20:35)


さて食べ終わったら、風呂だ。山寺でめちゃくちゃ汗かいたからな、ようやく風呂に入れる。運よく貸し切り風呂が開いていたので場所確保して入浴。ただし貸し切り風呂の方はシャワーがついていないのは残念だったな。



温泉の泉質は鉄の臭いがして、温泉口を見てみると成分が固まっています。いいねぇ、秘湯って感じがします。ちょっと熱かったので水で埋めてくつろぎタイム。貸し切り風呂は子供も喜ぶし、旅先でのいい思い出になります。できるだけ貸し切りで入れるところを選んでいきたい。



風呂から上がってからであるが、肘折温泉街の雰囲気が良かったので、夜も出てみたいと思い、少し散歩してきました。月が満月でなんと明るいことか。明日は台風が間違いなく接近して残念な天気になるだろうが、ここまで明るい満月が出ていると天気予報外れてくれないかな~って期待してしまいますね。



夜の川も静かで気持ち良かったです。さすがにこの時間では出歩いている人はいなかったな。今こうして見返してみるとよくこんな怖そうな雰囲気の中一人で散歩したな。それだけ温泉街がよかったということでしょうか。


風呂2回目(22:30-23:00)


帰ってからみんな寝てるようなので男風呂へ。貸し切り風呂よりも濁っていたような気がした。泉質は同じなんだろうけど。メタケイ酸が豊富で、入ると肌がすべすべになる温泉です。壁も木張りになっていて秘湯の温泉って感じ。ちなみにこっちにはシャワーがついています。



温泉が熱いので困るのは、湯上り。クーラーがないのはやっぱりきつい。扇風機強にして何とか寝ようとしたが、熱帯夜に近い環境ではちょっと辛かった。クーラーがあれば最高にいい宿だと思うんだけどなぁ。今の時代はやっぱりクーラー必要だ。是非検討して欲しいなぁ。



洗濯機があったので、今日の分の服やタオルを洗濯することに。乾燥機がなかなか乾かなくて、結局1時間40分回した。これでも200円だからすごく安いんだけど。湯治宿としてもやっているので、洗濯機や電子レンジも用意されているわけですね。涼しい時期になったらここで湯治もいいなぁ。今のところ悪いところはないですが。明日は、羽黒山の五重塔や加茂水族館に行きます。台風だから極力アウトドアはしない方針。りっくんの誕生会も見どころの1つになります。


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