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ごく普通の日記と、旅行・登山・資格試験・家庭菜園などの個人的備忘録
 



4月に入ってからは大分時間を費やしてきたITストラテジスト受験、今回が初受験です。昨年合格したネットワークスペシャリストのおかげで午前Ⅰがパスできるのでありがたい。午後Ⅱの論文を頭の中でシミュレーションしながら電車で会場へ。



場所は前回同様つくば国際会議場。自販機の位置も内部構造も大体わかったので今回は迷いませんでしたw場所は201会議室ということで、前回のように机が高いホールではなかったので一安心(前回は机の位置が高くて、あの環境で論文3000文字は正直きついと思っていたので)。席は一番前でなんとなく試験官の動きが気になる位置ですが頑張るぞ!

■午前Ⅱ
昨日過去問をH24まで改めて解いて、既出の問題は全部できるようにしておいたが、R4の過去問を解いたとき新出問題が多くてギリギリ60点だったので、もしかしたら危ないかもという不安があったが、、今回は心配ありませんでしたね。過去問のオンパレードだし、見たことない問題も大体考えればわかる範疇。開始5分で、確実に正解できる問題が15問見つかったので安心して解けました。ここは80点くらいは取れてるだろう。

■午後Ⅰ
こちらから記述試験。大問4つから、2つを選択して90分で解きます。過去問を解いたときは、基本的には合格基準の60点は越えているように見えましたが、時々全然作者の考えと合わなくて4割もとれない問題があるので、大事なのは短い時間でジョーカー問題を見極めて、それを選ばないこと。自分にとってジョーカーの傾向は、物流や在庫管理でID連携するような問題。今回はそんな感じの問題はなさそうだったので、逆に迷った^^;なので直感で問1と問3を選択。ブロックチェーンを活用した電子コンテンツのやり取り系の問題や、アパレルのECサイト販売に関する問題だった。

ほぼ業務でかかわったことは無いジャンルだが、正直今回は過去問に比べて特に国語の問題感が強すぎて、解いていてITの試験なのか?という疑問すら湧いてきた。わからない問題はなかったので、よほど全員ができていて逆ゲタを履くようなことがなければ大丈夫とは思う。NWやSCと比べると知識を使うような問題が少なく、安定して点が取れそうな感じだった。

ここまでは順調!と思ったが、午後Ⅱで2つの予想外に襲われるのであった。。せっかくなので午後Ⅱは論文形式で感想を残しておくことにしよう。

■午後Ⅱ(論文形式で2000文字)
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私の取り組んだ午後Ⅱ試験の感想と、2つの予想外について述べる。
1.私の試験準備状況
 私は4月に入ってから、論文の対策として1日平均して3時間程度の学習に
取り組んできた。具体的には、①コア論文を準備することと、②論文を
実際に手を動かして書いてみることである。この取り組みを行った理由として、
①についてはコア論文を準備することで、本番で予想とは違った問われ方を
しても軸がぶれず一貫性を保つことができるからである。
また、②については120分で約2900文字の論文を書くという試験特性を踏まえると、
スピード感を掴んでおかないと、時間内に書ききれないリスクが高まるからである。
 私は初受験ということもあり、章立ての準備も含めて2つのコア論文を用意し
入念なシミュレーションを行った上で試験に臨んだ。

2.直面した2つの予想外について
 午後Ⅱの大問は3つ用意されており、その中から1つを選択する。各大問は3つの
設問(ア、イ、ウ)から構成され、それぞれ指定の字数制限に従い論述する必要がある。
例えば設問アについては800字で、題材とする企業の課題や事業特性などを論述する。
 試験が開始して30秒とせず、2つの予想外が私を襲った。具体的には以下である。
①解答用紙に字数の余裕が含まれていない
②出題のテーマが、準備持していたコア論文に全く合わない
 ①について、私は事前の準備で設問アについては章立てを除いて約750字で
用意しておいたため、章立てを含めると、800字の解答用紙に収まらない。
開始直後に解答用紙を開いてこのことに気づいた私は、動揺した。
しかし、本予想外は論文構成をその場で変更すれば対処可能なため、深呼吸して
落ち着きを取り戻せるよう工夫した。次に私は問題用紙を開き設問を確認した。
 そこですぐに②の予想外に直面した。なんと私が用意していたコア論文とは
全く毛色の異なるテーマが設問となっていたからである。具体的には、私は近年の
出題傾向を踏まえて、新たなサービス企画によるビジネス立案と、業務効率化の
2つのテーマを用意していたが、今年度の出題はITシステムの改修要望に対する
分析と対策というテーマであった。私はすぐに終わったと直感した。なぜならば、
私のコア論文はシステムを創るという観点に対し、設問は既にあるシステムを
改修するという全くフェーズの異なるテーマだからである。
そこで私は、他の大問を確認して、何とかコア論文が適合できないかを確認した。
しかし、他の大問はより異なるテーマであったため、何とか自力で初めの
大問に沿った論文構成を時間内に決めて論述することを決めた。

3.私が論述した内容と工夫したこと
 コア論文以外のテーマを論述するということを踏まえると、新たに事例を作成
しては時間が不足することが明確であった。そこで私は、自身の業務経験から最も
近い事例を探すこととした。テーマAを3分で選択し、設問ア、イ、ウそれぞれで
記述すべきことを2から3点列挙し、すぐに書き始めることで時間切れにならないよう
工夫した。しかし、ここで論文内で用語が統一できていないという課題が生じた。
途中から用語の統一を意識するよう心掛けたが、前半の部分は時間効率性の観点から
修正を断念する決断をした。
 設問アを約700文字・45分で書き上げ、次のページに進み設問イの論述に
取り掛かった時、新たな問題が生じた。解答用紙の裏面に先ほど論述した内容が
位置していたため、カーボン用紙の要領で、前のページが汚れてしまったのである。
そこで私は、問題用紙を解答用紙の裏に挟み込み、カーボン用紙を問題用紙で受ける
ことで既に論述した内容が汚れないよう工夫した。設問イとウはとにかく問題用紙
に書かれている内容に少しでも触れるよう、キーワードを論述に盛り込み、設問で
問われていることに対し抜け漏れがないよう心がけた。しかし、部分的に強引な
論理展開となってしまい、論理の飛躍が生じてしまった。

4.論文を書き終えての評価と今後の展望
 最終的に私は、120分の中で設問アを700文字、設問イを900文字、設問ウを800文字
で仕上げ、初めて論述したテーマで約2500文字の論文を書ききることに成功した。
最後の1分まで論述していたことから、残念ながら用語の統一、前半で張った伏線の
回収、誤字脱字の確認などは実施できなかったが、自身がここまで書けるという自覚
がなかったため、新しい自己発見につながり満足している。
 上記の他、反省点としては予想外①で挙げた章立てに手が回らなかったことである。
予想外②によりコア論文による予想外①の影響はなくなったのだから、切り替えて
章立てをした上で論述すべきであった。なぜならば章立てがないと、採点者にとって
わかりにくい論文になってしまうからである。
 今後の展望として、章立てをした上で800字に収まるようコア論文の修正と、本日
論述したテーマを再現し、今後の自身のレパートリーとして、対応可能な範囲を拡張
していく予定である。
                              -以上-
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こんな感じで突貫で2500文字を書いてきました。論文の中でも書いたけど、自分にこの短時間で雑とはいえ2500文字を書く能力があるとは。。ITストラテジストの対策を通じて論文作成のスキルは上がったと思います。ただ、さすがに不合格でしょう。一貫性や用語の統一、伏線の回収など、全体の粗さが致命的ですし、さすがに自分の経験をすべて問われていることにリンクさせるのは120分では無理でした。一度書いたら、書き直せない(大量に消して書き直さなければいけないことが多い)というのも大きな制約です。



今日は一日天気が不安定で、昼には雷もなっていたようです。こちらは帰り際の夕焼け。結果はダメでしょうが、結構すがすがしい気分で帰りました。もうすぐGWだ、しばらく羽のばすぞ~。


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