改正教育基本法が参院可決・成立 59年ぶり初の見直し(朝日新聞) - goo ニュース
改正教育基本法が成立した。
今回この改正を推し進めた、安倍首相をはじめとする人々が抱いていた思いとは、戦後リベラリズムに基づく教育による”個”の尊重がが行き過ぎたあまり社会に利己主義が蔓延したとの現状認識に基づき、教育に国家がより積極的に関与することにより、公共心や道徳心、自律を取り戻そうとするもの、と認識できる。
しかし、実際どのようなやり方を採れば、学校教育により公共心や道徳心を人々に根付かせるなんてことが実現できるのだろうか?
テレビの討論なんかを観てると、今の教師は生徒に甘すぎる、昔の教師がそうであったように、悪いことは悪いと時には鉄拳をもって厳しく教え込むような態度で臨まなきゃいかん、といった主張をしている人が多い。
自分もそういった考え方に実は共感する部分もあるのだが、一方で、これだけ個が尊重され、自由に「自分らしく」生きることを美徳とする風潮が浸透した状況で、いきなり上から価値観を押し付ける方法に揺り戻しをかけるというのもやや乱暴なような気もする。
単純に時代を遡ればよいのではなく、やはり今の時代に適合した道徳教育とはどんなものなのかを冷静に考える必要があるんじゃないかと思う。
道徳心や公共心を持つこと、社会性を身に付けて生きることは、けっして、自分を押し殺して他者を利するために生きることを意味していない。
共同体との互酬的関係を持つことにより、まわりまわって最終的には自分の利益となって還ってくるものなのだ、ということを教え込んでいく。
そういう態度が必要とされているのではないかと思う。
他人に親切にしておくと後で見返りが期待できるよ、とか、わずらわしいからといって人づきあいを怠っているといざ困ったときに誰も助けてくれないよ、とか、そういうことをわかりやすく教えてやる。
姑息な処世術のように聞こえるかもしれないが、でも実際「世の中で生きる」とはそういうものである。
教条主義を掲げたり、人間の善意に期待したりしても、所詮タテマエでしかない。
もっと本音ベースのアプローチで、社会の改善に取り組んでみてもいいんじゃないか。
現実主義者の自分は、最近そう思うようになっている。
改正教育基本法が成立した。
今回この改正を推し進めた、安倍首相をはじめとする人々が抱いていた思いとは、戦後リベラリズムに基づく教育による”個”の尊重がが行き過ぎたあまり社会に利己主義が蔓延したとの現状認識に基づき、教育に国家がより積極的に関与することにより、公共心や道徳心、自律を取り戻そうとするもの、と認識できる。
しかし、実際どのようなやり方を採れば、学校教育により公共心や道徳心を人々に根付かせるなんてことが実現できるのだろうか?
テレビの討論なんかを観てると、今の教師は生徒に甘すぎる、昔の教師がそうであったように、悪いことは悪いと時には鉄拳をもって厳しく教え込むような態度で臨まなきゃいかん、といった主張をしている人が多い。
自分もそういった考え方に実は共感する部分もあるのだが、一方で、これだけ個が尊重され、自由に「自分らしく」生きることを美徳とする風潮が浸透した状況で、いきなり上から価値観を押し付ける方法に揺り戻しをかけるというのもやや乱暴なような気もする。
単純に時代を遡ればよいのではなく、やはり今の時代に適合した道徳教育とはどんなものなのかを冷静に考える必要があるんじゃないかと思う。
道徳心や公共心を持つこと、社会性を身に付けて生きることは、けっして、自分を押し殺して他者を利するために生きることを意味していない。
共同体との互酬的関係を持つことにより、まわりまわって最終的には自分の利益となって還ってくるものなのだ、ということを教え込んでいく。
そういう態度が必要とされているのではないかと思う。
他人に親切にしておくと後で見返りが期待できるよ、とか、わずらわしいからといって人づきあいを怠っているといざ困ったときに誰も助けてくれないよ、とか、そういうことをわかりやすく教えてやる。
姑息な処世術のように聞こえるかもしれないが、でも実際「世の中で生きる」とはそういうものである。
教条主義を掲げたり、人間の善意に期待したりしても、所詮タテマエでしかない。
もっと本音ベースのアプローチで、社会の改善に取り組んでみてもいいんじゃないか。
現実主義者の自分は、最近そう思うようになっている。