レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

オペラ座 血の喝采

2020年10月02日 23時58分17秒 | ホラー

「オペラ座 血の喝采」
原題:OPERA
1988年 伊 95分
■監督:
 ダリオ・アルジェント
■出演:
 クリスティナ・マルシラック
 ウルバノ・バルベリーニ
 イアン・チャールソン
 ダリア・ニコロディ
 アントネッラ・ヴィターレ

●あらすじ
イタリアンホラーの巨匠、ダリオ・アルジェントが1987年に手掛けた劇場公開作品に追加シーンを加えた完全版。
ミラノ・スカラ座。
マクベスの主演女優が交通事故に遭い、急遽新人女優が抜擢される。
しかし、これが次々と起こる惨劇の幕開けとなり…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
これは素晴らしい作品だね!
80年代はホラー映画全盛の時代で、アメリカでは「ハロウィン」から始まり
「13日の金曜日」「エルム街の悪夢」「チャイルド・プレイ」等、幾多の人気シリーズ。
並びに無数のホラー映画が作られブームを彩っていた。
しかしその流れとは別に、イタリア映画界も独自のホラー映画を作っており、人気を博していた。
イタリア映画のホラーは”ジャッロ”と呼ばれるものがあり、その筆頭監督が本作の監督ダリオ・アルジェントだ。
ダリオ・アルジェントの映画は芸術的で、美術館ホラーとも言えるかも知れない美しさを感じさせる。
本作ではその辺の美的センスが大いに爆発しており、人の目線を再現したカメラワーク。
画面にわざと印象的に映る「赤」や「青」「緑」の色彩マジック。
そして相変わらずの美少女をいじめぬくサディスティック満載な作りと。
まあ本作のヒロインは少女ではないが、若く可愛いことにはかわりない。
このヒロインを徹底的にいたぶる本作は、ダリオ・アルジェントの変態っぷりが全開である。
本作もヒロインを縛り上げて動けなくし、その状態で目の下にセロテープで無数の針をくっつけ
目を閉じたら針が刺さって失明するぞと言う状況にしておいて、目の前で他の人間を惨殺すると言うイジメっぷり。
こんなアイデアを日々思いつき、時には自分の娘を映画の主役にしてこんなことさせる親父だからか
娘のアーシア・アルジェントとの関係は色々あったそうです。
まあ父親と娘の関係って難しそうだよね。。。
しかしこの映画は終始サスペンス全開と言うか、とにかく全編に渡って空気が重かったです。
傑作には違いないんだが、その重さに耐えられず何度も中断を挟んでしまいました。
本作を最後まで観るには、相応の体力が求められると思いますが
それに相応しい傑作です。
体力に余裕がある時にでも、是非どうぞ。
コメント
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