「探偵神津恭介の殺人推理1~刺青殺人事件~」
1983年 日本 92分
■監督:
貞永方久
■出演:
近藤正臣
大和田獏
高田美和
叶和貴子
橋本功
カルーセル麻紀
志垣太郎
●あらすじ
高木彬光原作による人気サスペンスシリーズ1作目。
江戸川乱歩の明智小五郎、横溝正史の金田一耕助と並び、「日本三大名探偵」と称される探偵・神津恭介を
近藤正臣が演じ、数々の事件に挑む!
松下研二はルポライター。刺青コンクールを取材中、大蛇の刺青をもつ女・絹枝に出会った。
絹枝はバーのママで、土建会社社長・最上の妻。多情な女で、研二もその肉体にひかれ、夜を共にした。
その絹枝が自宅マンションの浴室 でバラバラ死体で発見され、大蛇の彫られた胴体が消えた。
浴室が完全密室だったため、捜査はゆきづまる。
そこで研二は、恋人・信子の兄・恭介に相談をもちかける。
恭介は数字の天才。密室の謎を難なく解いた。
が、犯人はまだ特定できない。
(日本映画専門チャンネルより)
★感想など
土曜ワイド劇場で放送されていたシリーズらしい。
となると江戸川乱歩の美女シリーズと同じようなクオリティを期待したが、ほとんど裏切られた。
脚本・音楽・演出ともに美女シリーズのようなケレン味は全く無く至って普通なドラマな印象。
それに加えて探偵・神津恭介が全体の1/3くらいしか出てこない作りもどうなんだって感じ。
主演の近藤正臣も美女シリーズの天地茂のような妖艶さを持っていると思っていたんだが、全然そんなこと無かったしな。
そうなるとこのドラマはどうなっているのかと言うと、大和田獏がほぼ全編出ずっぱりである。
それに加えて美女の背中に刺青と言う設定のせいか、始まって30分くらいはほぼヌードばっかりである。
刺青コンテストみたいなことをやっているが、全裸の女を並べて刺青を見せ合うのもほとんどストリップ・ショー。
加えてベッド・シーンもあり「刺青のある女はハマるわよ。刺青のない女なんて興味なくなるから」なんて艶めかしいことこのうえないが
確かに背中から胸にかけて描かれる大蛇の刺青と乳房を見ていると、それも分かる気がする。
とまあドラマとしては全くだったが原作ファンなら。
原作と言えば高木彬光の本作よりも島田荘司の「占星術殺人事件」の方が自分的には好みだったなあ。
映像化作品もあるんだろうか? ちょっと探してみようかな。