レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

レディ・ハード 香港大捜査線

2022年09月30日 13時09分53秒 | アクション

「レディ・ハード 香港大捜査線」
原題:皇家師姐/Yes, Madam!
1985年 香港 90分
■監督:
 元奎(ユン・ケイ)
■出演:
 楊紫瓊(ミシェール・キング)
 シンシア・ロスロック
 岑建勳(ジョニー・シャム)
 孟海(マン・ホイ)
 徐克(ツイ・ハーク)
 田俊(ジェームズ・ティエン)
 狄威(ディック・ウェイ)
 鍾發(チュン・ファト)
 洪金寶(サモ・ハン・キンポー)
 呉耀漢(リチャード・ン)
 太保(タイポ)
 午馬(ウー・マ)
 黄錦燊(メルヴィン・ウォン)
 林威(ラム・ウェイ)

●あらすじ
やり手の女刑事マダムは、久しぶりに再会するはずだったスコットランドヤード時代の上司が殺害されているのを発見。
彼の持っていたマイクロフィルムを狙う巨大な犯罪組織のしわざだったのだが、
肝心のマイクロフィルムは既にケチな悪党三人組の手に渡っていた。
スコットランドからは並外れた格闘技術を持つ女性キャリーが派遣され、マダムと反目しながらも、事件の調査に乗り出す。
警察、組織、そして三人組の、三つどもえの闘いの火蓋が切って落とされた!
(DVDジャケットより)

★感想など
まずDVDのジャケットに書かれているCASTの箇所で、ミシェール・ヨー(劇場公開時はカーン)って書いてあるんだけど
この頃はミシェール・キングだったよね? まあ日本だけかも知れないが。
この皇家師姐シリーズは香港映画界に女性を主役としたアクション映画と言う流れを作った重要なシリーズなんだけど
主演を務めたミシェール・キングは途中で降板してしまう。
彼女の後を継いで主演を張ったのが楊麗青(シンシア・カーン)なんだけど、それとゴッチャになってないか?
さてそういった些末な事を放っておいても、有名な皇家師姐シリーズ第一弾をやっと観ました。
いやあこれが大傑作で面白かった!
サモハンが関わっているのもあるが、あの頃の面白かった香港映画の空気そのもので最高だった!
初期のD&B作品には結構サモハンががっつり関わっているイメージがあって、本作にもゲスト出演とは言え
サモ自身と呉耀漢(リチャード・ン)が出ているくらいだからね。
そう言えばサモハンの声がいつもと違っていて違和感が凄かった。
香港映画の声優事情って全然知らないんだけど、サモハンのいつもの声優が使えないのは会社による影響とかなのかな?
ゴールデン・ハーベストと専属契約してるとか?
まあそれを置いておいても、この頃のサモハンが香港映画界でビッグボスだったことを示す一因として
この後弟分の元彪(ユン・ピョウ)が初めて自社プロダクションを立ち上げ映画を作るんだけど、
その作品に本作のキャストを随分貸し出してあげている気がする。
監督の元奎(ユン・ケイ)は元彪作品でも監督してるし、メルヴィン・ウォンや
本作で香港映画買いデビューしたシンシア・ロスロックも出ている。
話のタッチも似てるし。
まあ元彪は独りで頑張るために、あえてサモハンに助言を求めないで独りで頑張ったらしいが
サモハンのことだから、きっと裏で色んな人に根回しして助けてあげてたんだろうな。
とまあそんな人間模様を抜きにしても、アクション映画として相変わらずのハードさは流石のレベル。
ストーリーの方もアクション・サスペンス・コメディのバランスが丁度良く面白い。
だがあのラストの展開はゴールデン・ハーベストには無い終わり方だわ。
あそこまでやり切れない結末も映画としてはそうは無い。
そう考えるとD&Bって、何処か暗い感じがする。ただそういった既成概念に囚われないのがD&Bの良いところなんだけどね!
コメント
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