「大陸英雄伝」
原題:和平飯店/PEACE HOTEL
1995年 香港 94分
■監督:
韋家輝(ワイ・カーファイ)
■出演:
周潤發(チョウ・ユンファ)
葉童(イップ・トン)
●あらすじ
1920年代の上海で当時最大を誇ったギャング団を壊滅し“殺人王”と呼ばれた男、ピン。
そして人々の間で伝説として語り継がれていった10年後--。
彼は“和平飯店”と名付けられた一軒のホテルで静かに暮らしていた。
そんなある日、彼のもとにマンと名乗る一人の女性が助けを求めて逃げ込んできた。
彼はとりあえず彼女を匿うことにするが、数日後、馬賊を引き連れたギャングのボス、ムンがホテルの前に現れる……。
「男たちの挽歌」ファンにはたまらない、チョウ・ユンファとジョン・ウーがコンビを組んだアクション作品。
全編をジョン・ウーのアクション美学が貫き、
チョウ・ユンファの真骨頂とも言えるバイオレンス・シーンがふんだんの本格ハードボイルド映画。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
イマイチな作品だったなあ。
雰囲気とか設定は悪くないんだが、ストーリーが駄目だな。
ユンファ演じる主人公の過去の部分が良く解らないのが致命的。
殺人王となったいきさつとか、妻が死んだ理由とか、その後和平飯店を開いた理由とかがさっぱり解らん。
イップ・トンは色んな演技を見せてくれ、こちらは女優としては大満足だったんだが
彼女が演じているキャラクターも、これまたよう解らんという困ったちゃん。
馬賊のボスの動機もイマイチ解らんし。
というか、良く解らんしか言ってないな。
この解らなさっぷりは、まるで前編・後編の映画を
前編を途中から観て、後編を途中までしか観てないかのような気持ち悪さだ。
登場人物のキャラクターが、全員定まっていないのも駄目なポイント。
まあジョン・ウー×チョウ・ユンファを期待して観ると、かなりがっかりする作品なのは間違いないだろう。