★『首長パンチ』 樋渡啓祐さんが書かれた本なのだが、どれくらいの方がご存じなのだろう?
一昨日の夜、家に届いて、昨日午後1時半ごろから4時過ぎまで一気に読み終えた。
樋渡さんは、この数年私の生き方そのものに、大きな影響を与え続けている人である。
何か不思議なご縁で繋がっている。
いま、樋渡さんは佐賀県武雄市の市長さんなのだが、それはこの本によると平成18年4月16日の投票で武雄市長に全国最年少市長として登場されているのである。
私が地方行政などに興味を持って、三木市長の薮本さんに初めて市長メールを送ったりしたのが、ちょうどそのころひょっとすると同じ日なのかも知れない。担当部門から返事を頂いて2度目のメールを送ったのが翌月の5月の初めなのである。
それ以来ずっと地方行政にも、三木市政にも、三木そのものにも、少なからず関心を持ち続けているのである。
★三木市政の中で、当時薮本さんが掲げられていた『三木のイメージの向上』という一点に絞って、その後100通を超す市長メールで提言を続けることになるのだが、
そのために全国の市のホームページを片っ端から見た中の一つに、樋渡さんが市長公室長を務める高槻市があったのである。
そのホームページの『こちら部長室』で、日本一のホームページを目指すと宣言して頑張っていた『市長公室長樋渡啓祐氏』に共感して、一途に樋渡さんを追っかけだしたのである。
残念ながら、今は高槻市のホームページから当時の記事は消えてしまっているが、
60回にもわたって投稿され続けた樋渡さんのユニークな発想は新鮮で、その中の『ブログ、ブログ、ブログ』などに影響されて、私も三木市も、ブログをスタートさせたりしたのである。
実はその時すでに、武雄市長になっておられたなどとは夢にも思わず、総務省に戻られたとばかり思っていた。
その年の秋に書いたこんなブログに、ご当人の樋渡さんからコメントを頂いて、コメントのご返事も出来ないほどブログの初心者は舞い上がってしまったのである。
そんなことから繋がって、このブログのカテゴリーも延々と続いているし、武雄と三木市は一時人事交流などもあったり、三木に来られた樋渡さんともお会い出来たりして、ほんとに不思議なご縁で繋がっているのである。
★私の気持ちの中では、高槻時代のどちらかと言えば市長などの肩書のない樋渡さんに懐かしさや親しみを覚えていて、
『首長パンチ』の中でも沖縄時代や、官邸から大阪へのころの樋渡さんに、特に興味を覚えて読ませていただいた。
特に印象に残っているのは、『どこか市役所に出してください』の中の
『僕が沖縄で学んだことの中でいちばん大切なこと、それは、人は人と人との間に入っていかなければならないということだ。人と人との間で生きていくからこそ。、人間なのだ。
人生は、誰にとっても1回限りのドラマである。----後悔しない生き方をしたい。---』
というくだりには共感を覚えるし、私自身がそんな生き方をしてきたと思っている。
★世のなかで『リーダーシップ』とか『実行力』ということが言われるが、
権限のある地位に就いた人の『リーダーシップや実行力』はあってって当然なのである。
高槻の市長公室長時代にみせた『高槻を動かした樋渡さんのリーダーシップや実行力』こそホンモノなのだと思っている。
だから、そのころの樋渡さんに特に注目をしたのである。
そして、それが『出来る』樋渡さんに興味、関心を覚えたのである。
それが出来るのは、『広報がホントに解っている』からだとも思っている。
★本の後半は武雄市民病院問題だが、これは日本の共通する構造問題である。
その対応策の一つとして民営化で対応されたのだが、末端の医療問題よりは自らの組織を守る事のほうを優先する医師会との確執は、日本独特のこれもまた構造問題なのだろう。
ここのところは大変であったとは思うのだが、ある意味市長という地位にある人が避けて通れなかった仕事の一つだったのだと思っている。
ただ、あちこちの市長さんがこの問題を解決できずに、ウロウロされているのが現状なのである。
★最後の章『新しい力』でツイッターの事にも触れておられる。
『ツイッター学会』の今後の展開も関心事ではあるが、
●私がいま、樋渡さんに一番注目し期待しているのは、『地方院』の今後の展開である。
なぜなら、『地方院』は、今樋渡さんが持っておられる武雄市長という『首長の権限』内の事柄ではなくて、もっと大きな事柄だからである。
別にそのままの『地方院』が実現できなくてもいい。
『地方主権』という本来の目的を、橋本さんや国定さんや倉田さんなど、それこそ人と人の間での大きな仕事を、日本のためにやって欲しいなと思っている。
樋渡さん、武雄の枠を超えて、真のリーダーシップを発揮して、是非、『実現に向けて』頑張ってください。
私自身も樋渡さんに、いっぱい元気を頂いている。
今日は、NPOの運営委員会である。
私なりに、三木社協やe-音楽@みきの仲間たちと一緒に、別に権限も部下もいないけれど、人と人の間で、何かもう少し大きなことができないかなと思ったりしている。
その前日、『首長パンチ』が読めたのも、何かのご縁だと思っている。
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