雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

平成5年(1993)、60歳還暦の年

2011-10-13 06:07:13 | 自分史

★自分史を書き始めて思うのは、意外に若い時のことはその年度ごとにもよく覚えているのだが、だんだんと年をとって現在と近くなるのに、時系列にあまりよく覚えていないのである。

結果を調べてみると、56歳から約8年間国内の二輪部門を担当して、64歳から66歳のまで、北海道川重建機と言う全然経験のない分野の経営を担当した10年間が、サラリーマンの最後の10年だったのである。

10年もあったかなとも思うし、10年しかなかったのかなどとも思うのである。多分それまでは長くても4年で職務が変わっていたのだが、

この10年間は、『二輪の国内マーケット』と 『他人資本の建機販売会社経営』というテーマで言えば二つだけだったので、短いようにも、長いようにも感じるのだと思う。

 

★平成5年、今から18年前の60歳、還暦の年、ある意味激務であった。全国を飛び回っていた。

バイクを売るという単純なことではなしに、『マーケットの構造や販売のシステム構造の改革』が一貫したテーマであった。

そう言う意味では、平成5年は新しい門出の年と言えるのかも知れない。

川崎明発、メグロ製作所の販売網を引き継いで、『カワサキ自動車販売』-『カワサキオートバイ販売』 とその社名を受け継いできたが、

ここ数年ジェットスキーの販売も増えたり、グループの中には、販売には関与しない『ケイ、スポーツ、システム』などと言うソフト会社が出来て、

末端のユーザーたちとのダイレクトコミユニケーションをいろんな形で展開し、そのトータルシステムで、自然に売れる仕組みの構築がテーマだったのである。

そんなことでこの年の1月1日に、『カワサキモータースジャパン』と社名変更し、国内グループの資本関係も抜本的にやり直した新グループが発足したのである。

この年から、平成8年まで、一貫してそのトータルシステム構築に邁進して、そこそこのところまでは出来あがっていたのだが・・・

『自然に売れる仕組み』などと言うのは、意外に理解されないことが多い。

日本人は特に額に汗して努力で積み上げるのが好きである。どちらかと言うと、『生産管理型』が似合っているのである。

 

★この年の12月31日の日記、順不同で私の10大ニュースとしてこんなことを書いている。

● 不況で終わった

● 円が一時100円に近づいた

● KMJ がスタートした

● KSP 、機能別ARK 、首都圏対策スタート

● 損益、台数とも楽ではなかった

● 鈴鹿8耐カワサキ初優勝

● ARKと東欧圏旅行

● 細川内閣スタート

● Jリーグ、サッカーブーム

● 息子に長男生まれる、娘、妊娠

と書いている。

個々にはちゃんと覚えているが、この年であったと言うことは殆ど記憶にない。こんな自分史を書いてみて、そうかそんな年だったのだと思うのである。

東欧の旅行は今でもよく覚えている。西欧とは全然違った、ブタペスト、ウイーンなど歴史を感じた旅だったし、汽車に乗れたのはよかった。

 

★この年の11月、KAZEの特集号を出している。

高橋鉄郎さんと、私のインタビューが載っている。こんなカワサキの時代だったのである。

 

★若いころから、何度も一緒にいろんなことに取り組んだ、上司の高橋鉄郎さん。

こんなインタビューをやる時も、デ―ラ―ミーテングの時も、いつも一切事前の打ち合わせなどなしだった。フリーで話して頂いて、100%大丈夫だったのである。

日本の経営者は常に数値目標などばかりを話したがるが、理念を語れる人は意外に少ないのである。

この高橋さんの話、今のカワサキの現役の人たちもよく読み返してみて欲しい。

20年も前、、カワサキは『好感企業』を目指して、そのブランドを大事にして、1975年からの『Good Times コンセプト』をベースの展開をしていたのである。

 

単なる販売会社から、常にコンシューマーを見つめて、その満足を第一義に全ての行動を展開していた時代であった。

今そのままのコンセプトで、

当時の仲間たちと一緒に、NPO The Good Times というトータルシステムで『新しい公共』を目指している。

このNPO法人の立ち上がりの時点から、高橋鉄郎さんには相談役をお願いしている。

設立以来2年経って

 

 

 このカード試案、今朝出来たばかりだが、

これは、孫中山記念会の理事長を引き受けられた田崎雅元さんと、具体的に動き出そうとしているのだが、

そんな原点が、この年、平成5年(1993)にあったのかも知れない。

『カワサキモ―タスジャパン』という社名、幾つもの案もあったのだが、当時田崎さんが推した案であったことは間違いない。

 

20年経った今も一緒にいろんなことがやれるのは、幸せである。

今年の春、3月4日、『カワサキの想い出、そして未来

高橋さんも、田崎さんも、こんな挨拶をされている。 Ustream で全世界に同時中継されたのである

(最初の20分ぐらいまで、・・・・後ろの方のメ―ちゃんのブランド論なども傑作です)
(NO2の平井さんのオークションも、一見の価値ありです) 

 

 

 

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