★世の中には、『コスト』という概念があって、『コスト削減』はどこでも大きなテーマになる。
そして、それは解りやすいモノばかりが俎上に上るものである。
そんなことからいちばん解り易いものとして、人員削減や給与のカットが言われるのである。
それ自体は、確かに間違いなく重要な要素で、経営の中に占める人件費の比率は、経営改善の大きな比率を占めることは否定しない。
ただ、人を雇うのも、その人たちに給与を払うのも、目標とする何かを『実現するために』あるものなのである。
幾ら『人件費を削減』してみても、目標とする目的がいつまで経っても実現しないのでは、不要な人たちに給料だけを払っているようなものである。
どちらが、どうだか、議論に持ち込むと訳が解らなくなったりするのだが、
それらを単純に考える要素として『スピード=時間』の問題がある。
★大阪の橋本さんが、4年の任期を3年9カ月で辞任をして、今回は大阪市長に立候補する。
今回の市長も4年で終わる、4年でやり遂げると宣言しておられるようである。
4年の任期ではやりきれないからと、2期、3期を務める首長さんもいるが、4年という歳月は十分すぎる時間だと思う。
4年もやって変わらない行政とか、企業経営などは、それを担当する人の能力不足を現わしているのだと言ってみいい。
4年もあって出来ない人に、10年やったら出来るなどという保証はないのである。
別の観点で言うと、2倍の時間が掛るということは=2倍のコストが掛っているということである。
3年9カ月、大阪府で橋下さんのやった仕事は、よかった悪かったは、いろいろ意見もあるのだろうが、
そのスピードから言って、コストは普通の首長さんの半分で済んだと思えばいい。
★大体が、世の中の特に行政や政治をみていると、『時間の観念が希薄』である。
目に見える、解りやすいコストの削減もいいのだが、
『処理のスピード=やり遂げる時間』の問題にも、もう少し関心を持つべきなのである。
橋下さんの知事の任期3年9カ月、4年をやらなかったのは、確かに期限前だが、
普通の知事さんの4年以上の仕事量をこなした、ということは間違いない。
4年間で大阪がここまで変わったのだから、
あと4年もあれば、大阪府と大阪市の方向も、橋下さんの目指す方向に変わるのではなかろうか?
★今回の大阪の選挙は、人を選ぶ選挙ではなくて、大阪の今後の方向を選択する選挙なのだろう。
橋下さんを選ぶにしても、選ばないにしても、
その時は大阪府知事も、同じ陣営の人たちにすべきだろう。
そうでなければ、事態は解決しないのである。
個人的には、もう4年間だけ橋下さんの陣営に、やらしてみてはと思っている。
ひょっとしたら、国の動きも変わるかも知れない。
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