★長く二輪関係業界にいて、マーケッテングや広報関係は専門で担当したこともあるので、バイク雑誌の関係者などとはいろいろとお付き合いもあったし、今でもいろんな方と繋がっているのである。
カワサキが最初に二輪事業をスタートさせた1970年代は、川崎航空機の人たちは全く二輪事業の経験もなかったし、ましてや広報関係の業界紙誌とのお付き合いなど全く初めてで、どのように対応すべきかなども解らず大変だったのである。
当時は業界紙が二輪車新聞ほかあと1社、雑誌は『オートバイ誌』と『モーターサイクリスト誌』のこれも二つだけだったのだが、紙の方は取材対応なので、上司のエライさんの対応で、雑誌関係は広告と取材記事特にマシンの『ロードインプレッション』は私が担当していたのである。
たった二誌だけだったが、当時の ロードインプレッションのライダーはオートバイ誌が横内一馬さん、サイクリストは大久保力さんという超大物だったので、その対応もなかなか大変だったのだが、私はこのお二人ともホントに親しくお付き合いさせて頂いたのである。
そんな懐かしいお二人と同時にお会いできたのが、いまから6年前2012年7月2日に東京で開催された『酒井文人とクラブマンレースを語る会』で、かっての創成期のレース界を支えた超有名人たちに交じって、カワサキからは私と平井稔男さん、それに山本隆くんの3人にお呼びが掛かったのである。この会の実質的な幹事をされた雑誌記者さんからのお招きだったのである。
http://blog.goo.ne.jp/rfuruya1/e/588c6a3e17bc16ce4225aa86a744e90e
こんな日本の創世記のレース界を支えた超有名人たちが集まったのである。
当時のモトクロスの頂点に立っていたライダー久保和夫さんとも何十年振りかの再会だったし、旧いライダーたちとも旧交を温めることが出来たのである。
この会合には、当時新しくNPO The Good Times のメンバーに加わった松島裕さんもご一緒して、いろんな人たちにご紹介し、繋がりが出来て『二輪文化を伝える会』の今があるとも言えるのである。
★このような業界のメンバーたちとの『繋がり』がかってはメーカーを超えてあったのだが、昨今はどうもメーカー間を超えた二輪業界としての繋がりは少なくなったという感がする。
なぜこんなことを突然思い出したのかと言うと、今年に入って或る雑誌社から『カワサキの特集』をするのでインタビューしたい と言う申し出があったのである。
その雑誌名は Life Cycle 私としては初めて聞く名前なのだが、主として新車ではなく旧型車を中心に扱っているという。
そういうことで、特に1980年代のカワサキのことについて聞きたいと言われるのである。
こんな雑誌が送られてきて、中を見ると確かに旧型車の人気車ばかりが扱われていて、新車の記事は一切ないのである。
どれくらいの人気度なのか? と調べてみたら、数ある二輪雑誌の中で、Amazon の売り上げ6位に入っていて、
『欲しいモノランキング』ではトップにいて、結構な人気なのである。
昨今の二輪業界は、年齢層が上がったこともあり、新車だけではなくて、むしろかっての人気車種が注目されているのである。
二輪ユーザーもマニアの方が多く一人で何台も持っている人も珍しくはない。そんな業界の流れの中で、メーカーも新車ばかりに関心を示さずにむしろ旧型車を含めた『二輪業界全体のパイ』を大きくするような活動を目指したら、ホントの意味での『二輪業界の活性化』に繋がり、自然に新車の販売も伸びるのだと思うのだが、どうも単純に新車の販売の伸長のみに走っているような気がしてならないのである。
そんなこともあって今回のインタビューは、カワサキのZ1や旧い車にかけては非常に詳しい三木の登山道夫さん経営の Good Times Plaza で、登山さんにも同席して貰ってのものにしたいと思っているのである。
私自身は二輪業界の動きや当時のカワサキのコンセプトやマーケッテング分野については自信があるのだが、当時のマシンそのものについては、登山さんの援けがどうしても必要なのである。
インタビュ―に来られる記者さんは、私は忘れてしまっているのだが、私も登山さんも面識があると仰るのである。
非常に熱心で、今回の特集だけでなく『カワサキのこと』をいろいろ聞きたいので、ひょっとしたら『2日間になるかも知れない』などと言って来られているのである。
私自身としても、今年は登山さんと一緒に『8時間耐久レースの支援』も鈴鹿サーキットから要請頂いているし、そんな話も交えて『二輪業界の異種・異質・異地域』のいろんな人たちを繋いだ『二輪業界活性化』のお手伝いが出来ればいいなと思っているのである。
そういう意味でも、二輪専門紙の方たちと繋がっていくことは大いにプラスなので、今月中旬に予定されている、このインタビューには、私の方からもいろんな意味で大いに期待しているのである。
そんなことで少しじっくり対応したかったので、孫たちがアメリカに戻った来週に予定したのである。
このブログをアップしておけば間違いなく登山さんに繋がるので、そんな予備知識の上で『登山さんとの事前打ち合わせ』をしようと思っているのである。