1980年のアルバム、The Gameに収録されたファンキーなビートに包まれたAnother One Bites The Dust(地獄へ道づれ)がシングル・カットされ世界的に大ヒット。
これに気をよくしたのか1982年のアルバム、Hot Spaceは同様に続編的シンセ多用のブラック・ミュージック系の曲を中心に制作された。
ファンとしては、その手の曲が1−2曲収録されるのであれば目先が変わってバラエティーに富んだアルバムとして歓迎されるが、それらがアルバム全体のイメージに影響を与えるとなるとそっちじゃないんだってば!となる。即ちデビューから続いてきた芸風が維持もしく進化していくことを望むファンが多い。
てな事で、Hot Spaceは思ったほど歓迎されなかった。もちろん、今聴けばこれはこれで良く出来たアルバムだと思うが…
その反省会が開かれたかどうか定かではないが、1984年の11枚目のアルバム、The Works(作品集)はタイトル通りコンセプト・アルバムではないけれど、それまでの耳慣れたクイーン・サウンドが帰還したって感じですかね。
お望みのもの作ってやったぜ。これでどうよ! って言っている様な...
Worksって工場って意味もあるから、製造されたピニオン・ギアが並んでいる。